サーファーならば耳にしたことのあるローカリズム問題。
地元のホームブレイクを守るローカルとビジターによる衝突で、時に暴力沙汰の事件へと発展することも珍しくありません。
今回の記事は、ニュージーランドで発生した銃弾による脅しというただ事ではない事件のニュースをお届けします。
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事件が起きたのは、ニュージーランド北島の西海岸に位置する「アルバトロスポイント」と呼ばれるサーフスポット。
アルバトロスポイントはポイント正面が私有地となっているエリアであることから、私有地通行の許可を得ない限り陸路からのアクセスは不可となり、海上からボートやジェットスキーでのアクセスのみとなります。
そんなアルバトロスポイントを訪れたのは、14歳の息子を持つ親子サーファーの二人、そして父親のサーフ仲間の計3名。
8月16日(木曜)午前、3名はカフィア港からジェットスキーでアクセスし、アルバトロスポイントでサーフィンを楽しんでいたと言います。
そんな折に発生した今回の事件の状況について、警察のアンディ・コナーズは以下のようにコメント。
最初に銃声が聞こえた時、3人は茂みで誰かが野生動物のハンティングをしていると思ってたんだ。しかし、2度目の銃弾は3名に近付き、3度目は14歳の子供から3~4メートルほどの距離に着弾。
3名が堤防に目を向けると2人の男性の姿が目に付き、大声で罵声を浴びせかけていたそう。恐怖を覚えた3名はすぐにジェットスキーでカフィア港へ引き返し、警察に通報することになった。
タハロアに親戚が暮らしていることから同ポイントには馴染みがあるニュージーランドを代表するサーファー、ダニエル・ケレオパは今回の事件に関して以下のコメントを残しています。
あのポイントはローカル、もしくはローカルに招待されたサーファーしか海に入れないんだ。ニュージーランドにはそういったエリアがまだ実在するんだよね。
一切のプロモーションをしてなく、観光客が足を踏み入れていないような場所が。残念なことに、こういった事件が起きると逆に注目を浴びてしまうんだけど。
おそらく脅しとして発射したとは思いますが、着弾点が近距離であったことを考えると被弾してもおかしくなかった今回の事件。
カフィア警察も今回の事件について調査に乗り出し、何らかの情報を持っている方からの捜査協力を求めています。
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参照記事:「Access to break where surfers shot at 'generally by invitation'」