海外プロサーファーの中で増えているVloggerというムーブメント。
特に過去にメジャーであったVimeoではなく、収益化が可能になるYoutubeをプラットフォームとするプロサーファーが増えています。
海外ではVloggerとの呼称がメジャーですが日本的に見ればYoutuberであり、果たしてどれほど稼げるのか?
今回の記事は、プロサーファーVloggerであるブレット・バーリー「Brett Barley」(29歳)がYoutubeの収益面に関して答えたインタビュー記事の内容をお届けします。
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アメリカ東海岸のノースカロライナ州をホームとするブレット。オニールがメインスポンサーのフリーサーファーです。
サーフィン界においてメジャーな存在とは言えないまでも、オアフ島ノースショアを舞台にするWOTWでは2シーズン前に2カ月連続で読者投票による月間ベストを獲得したり、バレルとアーリーウープのコンボ動画が話題になったほどのサーファーです。
そんなブレットが正式にVloggerとなったのは昨年2018年3月のこと。ですが、実は動画撮影や編集を趣味とし、12年前からYoutube投稿を行っていたと言います。
ただし、不定期で動画投稿を行っていたので、ブレットの場合は週一回という定期的に公開するようになったという意味でのVloggerデビューが昨年3月だそうです。
始めたきっかけは、もともとInstagramやFacebookにも自身で編集した動画を公開していたものの、未使用映像があまりに多く、無駄にするには惜しいとの思いから。
ブレットの過去動画では、自動追尾ロボットビデオカメラ「ソロショット」で撮影した映像も多かったので、毎回のようにソロショットで撮影していたならば相当なデータ量があったことが容易に想像できますね。
さて、そんなブレットが実際にVloggerとして丸一年活動してみて、収益について触れている内容が以下となります。
Youtubeでの収益は、何本動画を公開しているか、それと動画製作にかかる諸経費によりけりなんだ。例えば、ベン・グレイビーは撮影も編集も自分で手掛けて、毎日動画を公開してる。
それに今はかなり有名になったから、観光協会からプロモーションのために旅費が出たりすることもあって、収益に対して経費をかなり抑えることができるよね。
一方、ジェイミー・オブライエンは20万人ほどのチャンネル登録者数がいて、動画一本からの収益はベン以上になるけど、撮影や編集は自分で行ってるわけじゃないから経費も相当掛かってる。
収益に関しては、動画に何本の広告を入れるのかによっても左右されるんだ。僕の場合は最初の10分は広告を入れないようにしてる。視聴者に広告ばかりで飽き飽きさせたくないからなんだけど、それがシリーズ動画として成長する上で役立ってもいるんだ。
で、一年間Vlogをやってみた結果として、金銭的には多少なりとも収益はあるけど、Youtubeだけに頼って生活できるレベルには程遠いよ。
日本でもYoutuberは注目されている事から、10分以上の動画になると好きなだけ広告を挿入できると聞いた事のある方も多いと思います。
では、実際に10分以上と10分未満の動画では、どれほど収益が異なるのかについてもブレットは言及。
先日、9分45秒の動画を公開してみたんだ。10分に満たない動画だったから、挿入可能な広告は一本だけで。
再生回数は約35,000回ほどで、過去に公開した2万回以下の再生数の10分以上の動画と収益面を比較すると、1/3にも満たなかったよ。
収益面に関しては心許ないもののVlogでありながらも続けている理由として、メディアに自分を取り上げてもらわなきゃというプレッシャーを以前は常に感じていたものの、今ではYoutubeを通して自己ブランディングできる点を挙げています。
この点は、まさにイーライ・オルソンがVlogを始めたきっかけとして、ジェイミーが口にしたセリフと同じですね。
最後に補足情報として、Youtube収益だけでは厳しいので、収益を増やすために海外サーフィンYoutuberが行っているのは物販販売。
サーフィンYoutuberの先駆者であるベン・グレイヴィーは、シグネチャーモデルのサーフボードやウエットスーツまで販売しています。
この流れはジェイミーやコア・ロスマンも同じで、ジェイミーは商品発送の様子もVlogで紹介しています。
*ブレット・バーリーの最新Vlog
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参照記事「CAN YOU MAKE A DECENT LIVING AS A SURF VLOGGER?」