今秋オープン予定となっているウェイブガーデン社の造波装置「The Cove(ザ・コーヴ)」を使用したウェイブプール「The Wave(ザ・ウェイブ)」。
イギリス南西部のブリストル郊外に位置するイースター・コンプトンに建設されたウェイブプールです。
そんなオープン間近に迫ったザ・ウェイブですが、近隣住民との問題が浮上することに。
今回の記事は、アルコール提供の認可を巡って揉め事に発展したザ・ウェイブと地元民に関するニュースをお届けします。
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2014年に建設計画が承認され、ようやくオープンまで目の前と言うステージへと到達したザ・ウェイブ。
しかし、施設内でのアルコール提供を巡って近隣住民から地元当局へと苦情が届けられ、41名の住民が反対署名を行う事態になっているとか。
反対派の意見の中には以下のようなものがあります。
当初提案されたプロジェクトと全く別物になっている。アルコール提供が認められれば、騒々しいパーティーや屋外ミュージックが容易に想像でき、緑に囲まれた穏やかな環境が完全に害されることになる。騙された気分だよ。
アルコール提供のライセンスが認められれば、当初の計画とは根本的に異なることになる。かなり失望しているし、裏切られた気分だね。
このような反対派の意見に対し、ザ・ウェイブのクレイグ・ストッダートCEOは以下の反論をしています。
ゴルフ場といったスポーツ施設同様、我々は当初からカフェでアルコールを提供することを念頭に入れていました。
ですが、同施設でメインとなるのはサーフィンであり、アルコールはあくまでも二次的なものにしか過ぎません。
我々はアフターサーフに節度を守ってドリンクを楽しんでもらいたいだけで、節度なく酔っぱらうようなアルコール主体のカルチャーを目指しているわけではないのです。
今回の件については、当該自治体にて8月20日に認可についての審議が行われる予定となっています。
さて、ゴルフ場でのアルコール提供への反対などほとんど耳にすることはありませんが、今回の反対運動が行なわれている理由を考えると、やはりサーフィンは若者のスポーツというイメージが強いからなのかもしれません。
海外の安宿などでは、ヨーロピアンに限りませんが、若者が夜中過ぎまで共有スペースで騒いでいることは珍しくなく、反対派はその事実を身をもって知っているためでしょう。
パブ文化が根付いているイギリスで、このような反対運動が起きるのも不思議な感じがしますが、どのような着地点を見出すことになるのか気になります。