現地時間2019年12月2日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのサンセットビーチを舞台にしたトリプルクラウン第2戦となるQS10,000イベント「Vans World Cup of Surfing(ヴァンズ・ワールド・カップ・オブ・サーフィン)」が終了。
同イベントはメンズのQS最終戦と言う事で、来年2020年のCTクオリファイを決めるQSランキングが決定となりました。
今回の記事は、ワールドカップのイベントレポート、2019年QSランキング、トリプルクラウンのランキングといったニュースをお届けします。
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ワールドカップのイベントレポート
ワールドカップに関しては、ジョンジョン・フローレンスとケリー・スレーターが出場するとの噂が話題となっていました。
ジョンジョンが出場するならば怪我からのコンテスト復帰イベントとなり、開催数日前にはWSLは「ジョンジョンにワールドカップ出場のワイルドカードを与えた」と報じましたが、最終的にはジョンジョンは出場せず…。
ケリーに関してはエントリーしていなかったものの、ハワイアンプロで7位となって熱くなったのか、トリプルクラウン制覇を狙うとの話も聞こえ、ワールドカップはオルタネイト(欠場サーファーが出れば出場可能な補欠枠)に入ってました。
そしてワールドカップが始まると、エントリーしていたガブリエル・メディナが欠場したことでケリーが出場となりましたが、1ラウンド勝ち上がっただけで敗退となり、25位となりました。
イベント最終日となった本日に話を戻し、ファイナリストとなったのは以下の4名。
・ジャック”ロボ”ロビンソン(ファイナル進出の時点で条件付きCTクオリファイ)
・イーサン・ユーイング(9位以上となったのでCTクオリファイ)
・コディ・ヤング(優勝してもCTクオリファイには届かない)
ジャックとイーサンは、ワールドカップにおける仕事はすでにこなしたということで、注目となったのはディフェンディングチャンピオンである現CTランク28位のジーク。
そんなファイナルは、ロボが面白いようにバレルをメイクし続けて9ポイント台を二本揃え、注目されたジークは2位と言う結果となることに。
2019年QSランキング
ワールドカップが終了し、確定した2019年QSランキングは以下となります。
最後の最後で変動があり、現時点においてはデイヴィッド・シルヴァがダブルクオリファイという条件付きでトップ11までCTクオリファイのラインが引かれています。
デイヴィッドの現CTランクは21位で、CTサーファーのリクオリファイ条件はトップ22なので際どいところ。
QSでのクオリファイを決めたヤゴ・ドラは現CTランク25位なので、ヤゴもダブルクオリファイとなる可能性は捨てきれず、パイプマスターズの結果次第では現在のクオリファイラインも変わる可能性はあります。
それにしても、今年はCT経験サーファーによるQSでのクオリファイが多数となっています。パイプマスターズの結果に関係なく、確実にクオリファイできるトップ10の中で、現CTサーファーと元CTサーファーが8名を占めているので。
メンズでここまでニューフェイスが少ない年も珍しいですね。
2019年トリプルクラウンのランキング
第2戦のワールドカップまで終えたトリプルクラウンのランキングは以下となります。
トリプルクラウン制覇に意欲を見せていたケリーですが、ワールドカップで25位に終わったのでランキングは10位までダウン。
興味深いのはトップ4がQSサーファーと言う点。トリプルクラウン最終戦となるパイプマスターズはCTイベントなので、4人全員がワイルドカード出場とはならないはずなので。
過去には、パイプマスターズでCTサーファーが数多く欠場した場合、トリプルクラウンのランキング上位となるQSサーファーはワイルドカード出場したケースもあります。
ですが、あまり枠がない場合、パイプマスターズのトライアルへの出場権を与えられる程度と、QSサーファーにとってトリプルクラウン制覇はかなり壁が高いです。
もしも、トリプルクラウンの現トップ4がパイプマスターズ本戦に出場できなければ、ケリーにもまだチャンスがあるかなと思われます。
まとめ
トリプルクラウン最終戦であり、CTイベント最終戦となるパイプマスターズのウェイティングピリオドがスタートするのは12月8日。
ジョンジョン復帰なるか、ケリーがオリンピック出場権獲得なるか、誰がトリプルクラウンのチャンピオンになるかなど、見所満載となりそうです。
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公式サイト「Vans World Cup of Surfing」
公式サイト「Vans Triple Crown of Surfing」