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2015年に「ASP(Association of Surfing Professional)」から団体名の名称変更を行った「WSL(World Surf League)」。

WSL体制になってからはサーファーではなくビジネスマン運営になったとの批判もあるものの、逆に良くなったと言える点もあります。

それはWSLが主導している海洋環境の保護と保全を促進するキャンペーン。

今回の記事は、WSLによるキャンペーン「We Are One Ocean」に関するニュースをお届けします。


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世界を見渡せば、沿岸開発など人工エリアが急速に増えています。

サーファーであれば、サーフスポットの消滅に繋がるといったニュースを耳にすることは珍しくなく、実際に消滅したブレイクも多々あります。

開発はサーフスポットを消滅させるだけでなく、海洋生態系にも多大なる影響を及ぼすことになるので、今回のようなキャンペーンを推進することは非常に重要なこと。

WSLがローンチさせたキャンペーン「We Are One Ocean」は2021年初旬にスタートし、目的としては未来のサーファーたちへ現在の海洋環境を残すためです。

これまでに150か国以上、そして90以上もの団体が賛同し、累積リーチ数は4億人以上に達していると言います。

そして今回ニュースとなっているのは、2021年11月12日に中国の昆明で開催された国連の生物多様性条約会議にて、請願書を提出したそうです。

同請願書の内容としては、2030年まで世界の海の30%の保護と保全を世界のリーダーたちに求めるといったもの。

現在のWSLのヘッドクオーターはアメリカにあり、アメリカでは立派な組織になればなるほど慈善事業にも力を入れて当然という風土があります。

少し見栄っ張りのように見えなくもないですが、そのおかげで海洋保護&保全のアクションを取ってくれるのはありがたいとも言えます。

世界のあちこちでリゾート建設や開発の動きは加速し、このまま放置して人工物が増えることで自然からのしっぺ返しが来ることは、歴史を振り返れば誰もが分かっていながらお金が絡むことからアンタッチャブルでしたから。

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公式サイト「WSL