現地時間2023年3月14日(ポルトガル)、ペニシェのスーパーチューボスをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第3戦「MEO Rip Curl Pro Portugal」が終了。
イベント最終日となった本日は、ウイメンズはツアールーキーのケイトリン・シマーズ、メンズはジョアン・チアンカの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、リップカールポルトガルのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったニュースをお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
本日の段階で残りヒートは22ヒートあったので、まさかイベント最終日になるとは思っていませんでした。
単純計算で1ヒート30分にしても、11時間必要だったわけですから(オーバーラッピングや40分ファイナルと30分均一ではないですが)。
何はともあれ最終日の幕は切られ、結果的には17歳のケイトリン・シマーズがCTイベント3戦目にして初優勝を飾ることに。
クオーターファイナルでケイティが対戦したのは同じくツアールーキーのソフィー・マコーロック。
本日は朝一はコンディションが良くなく、ウイメンズスタートと言う事で同ヒートの波は良くなかったのでクローズヒートとなり、終始リードしていたのはソフィー。
でしたが、ヒート残り10秒を切ったタイミングでケイティが波をキャッチし、ブザービーターで大逆転劇を演じて見せました。
ちなみに、ブザービーターとはバスケ用語で終了間際のシュートが、終了を告げるブザーが鳴った後にネットを揺らして点数を決めること。
サーフィンでも終了の合図にブザーを使うことから、ブザービーターという表現が良く使われます。
姉妹サイト「World Surf Travel」のインスタグラムでもサーフィン英語を紹介しているので興味のある方はチェックして見て下さい。
セミファイナルに進むと、メイシー・キャラハンと対戦となったケイティ。
セミでは一本目の波で、バックサイドでターンのコンボによってエクセレントレンジとなる8.67をマーク。
この時点で勝利確定といった感じで、バックアップスコアは4.33と高くはなかったもののスコア的に圧勝の結果で勝ち上がりました。
ファイナルの対戦相手は、ベテランサーファーのコートニー・コンローグ。
セミのケイティのよう、ヒート序盤にコートニーはクリーンバレルをメイクして9.00をマーク。
ちなみに、本日のウイメンズのシングルハイエストスコアがファイナルでのコートニーの9.00です。
正直言ってこの時点でコートニーの優勝と思いましたが、何とか食らいついていったケイティはミディアムスコアを2本揃えて逆転。
ヒート終盤でコートニーが逆転に必要なスコアは4ポイント台中盤と高くなかったものの、バックアップスコアを揃えられずケイティの優勝となりました。
ケイティの優勝インタビューは以下の通り。
正直言って本当に信じられないわ。
コートニーがバレルをメイクした時は、これから始まりだわって平静を保って、それから2本揃えることができて本当にハッピーだった。
私は毎日、こんな感じのビーチブレイクでサーフしてるから、実はお気に入りの波だったの。
この場にいるみんなに感謝してるし、ポルトガルは最高にクールな場所。
サーフィンにも感謝してるし、他に何て言っていいのか分からないけどサンキュー!
ちなみに、ウイメンズのツアールーキーがルーキーイヤーにCTイベント優勝を果たしたのは2012年のレイキー・ピーターソン以来とのこと。
ヒート結果
メンズ
ラウンド4からファイナルまで開催となったので、ファイナリストは1日で4ヒート行うと言うハードスケジュールとなったメンズ。
そんな中、今シーズンの台風の目と当サイトでは称していたチャンビーニョこと、ジョアン・チアンカがCTイベント初優勝を果たしました。
ラウンド4でチャンビーニョが対戦した相手はイーサン・ユーイング。
本日は早い時間帯はコンディションがあまり良くなく、時間が経過する毎にオフショアの影響からバレルが増えていったコンディション。
そのため、ラウンド4ではバレルをメイクできるかどうかが大きなポイントになり、バックサイドでバレルをメイクしたチャンビーニョが快勝する結果に。
クオーターファイナルではコナー・オレアリーと対戦となったチャンビーニョ。
同ヒートは後半までコナーがリードしていて、チャンビーニョのスコアがフロントサイドバレルをメイクしたライディングのみがまともなスコアであったため。
もう一本バレルと狙っていたチャンビーニョはヒート後半で今度はバックサイドバレルをメイクして逆転を果たし、僅差でコナーを破りました。
セミファイナルで対峙することになったのは、イベント2日目にパーフェクト10をスコアしたカラム・ロブソン。
セミファイナルになり、バレルになる波が増えてくると凄みを増してきたチャンビーニョ。
もともとコンテストシーンではボルコムパイププロで名を馳せたサーファーなのでヘビーバレルに強いためです。
セミではほぼパーフェクト10と言える9.43、そしてバックアップスコアとして7.67をマーク。
カラムを相手にコンボ(パーフェクト10をスコアしても逆転できないスコア差)に追い込んでの圧勝となりました。
ファイナルの対戦相手は、現CTランクトップでイエロージャージ着用のジャックロボこと、ジャック・ロビンソン。
ジャックロボとチャンビーニョのどちらもヘビーウェイブに強いサーファーですが、本日はチャンビーニョが波選びで勝ったと言えるでしょう。
ヒート前半でチャンビーニョは7.83をマークし、普通であればそのスコアがベスト2に入るはず。
なのですが、ヒート中盤で8.50をマークし、続けざまに9.07をマークと塗り替えてしまいました。
この時点でジャックロボはコンボに追い込まれ、ヒート残り5分ほどで8.97をマークしてコンボをブレイクする意地を見せたもののタイムアップ。
一方のチャンビーニョは、トータルスコアを塗り替えることはなかったのですが、ヒート終盤で8ポイント台をスコアしたりとやりたい放題でした。
チャンビーニョの優勝コメントは以下の通り。
パドルアウトしてから5分ほどして気付いたんだ。
いかに波が良くて、僕がスーパーチューボスのすべてをどれほど大好きなのかってことを。
パーフェクトバレルにパーフェクトビーチブレイク。
プロセスの一つ一つを楽しみ、全力を出し切ろうって自分自身に問いかけたんだ。
海でそんなことを考えていて、もしも優勝を逃しても、次の機会に優勝すればいいって考えてた。
そんな中で僕が優勝するタイミングが訪れたんだ。
ツアー入りしてからイベント初優勝をずっと夢見てきたから、ポルトガルで実現に至って最高だよ。
今回の結果をもって、チャンビーニョはCTランク2位へとランクアップして、ブラジリアンの中でトップとなりました。
ヒート結果
ハイライト動画
最新CTランキング
ウイメンズ
メンズ
まとめ
次なるCTイベントの舞台はオーストラリアへと移動して開催となるCT第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach」。
同イベントのウェイティングピリオドは4月4~14日の設定となっています。
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公式サイト「MEO Rip Curl Pro Portugal」