Photo: Beatriz Ryder/World Surf League

現地時間2023年6月16日(エルサルバドル)、ライトのポイントブレイクのプンタロカをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第7戦「Surf City El Salvador Pro」が終了。

イベント最終日となった本日は、メンズはフィリペ・トレド、ウイメンズはキャロリン・マークスの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、エルサルバドルプロのイベントレポート、動画、最新CTランキングといった情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

優勝したキャロリンがセミファイナルで対戦したのは、今イベントではガチガチの優勝候補であったカリッサ・ムーア。

カリッサはここまでがあまりに好調だったのですが、本日は海のコンディションが激変することに。

グリフィン・コラピントが「ライトハンドのポイントブレイクじゃなくてビーチブレイクみたいだった」と称した通りで、波運に左右されるコンディション。

そして波運に恵まれなかったのがカリッサで、キャロリンはラスト2ライドでスコアを伸ばす圧勝で大一番を制する結果に。

ファイナルの対戦相手は、セミファイナルでステファニー・ギルモアを破って勝ち上がってきたタイラー・ライト。

このヒートもセミファイナルと似た感じで、キャロリンが着実にスコアを揃えていく一方、スコアが伸び悩むタイラー。

要するにカリッサもタイラーもコンディションに翻弄され、自身のベストパフォーマンスを出すことができなかった一方、キャロリンは着実に仕事をこなして優勝を果たしました。

キャロリンの優勝コメントは以下の通り。

昨年のエルサルバドルイベントは、これまでの人生でもっと辛かった時期を乗り越えた後の復帰イベントだったから、感慨深いものがあるわ。

ツアーの若手やルーキーからは凄い刺激を受けてるし、2シーズン振りのCTイベント優勝にストークしてるし最高な気分ね。

私たちのツアーでスペシャルな点は、愛するみんなと気持ちをシェアできるところ。

私の兄弟たちは何年もイベント観戦に来てないから、これからはどこへでも連れ出さなきゃいけないかもね。

今年のランキングはオリンピックとファイナル5が懸かってるから、どっちも取りに行くつもり。

調子が良くて気持ちも高まってて、万全の状態って感じてるから「Let’s do this!」ってところかな。

結果

メンズ

優勝したフィリペが、セミファイナルで対戦した相手は今イベントではビッグネームキラーとなったルーキーのイアン・ジェンティル。

同ヒート序盤はシーソーゲームだったものの、中盤に入るとフィリペが得意のエアゲームで8.00をマークしてリードする展開に。

ヒート後半に入ってもフィリペの勢いは止まらず、ストレートエアーからエアリバースのコンボで8.67をマーク。

最後の最後でイアンも意地を見せ、ビッグアーリーウープを織り交ぜたライディングで8.60をマークしたものの、そこでタイムアップとなりフィリペが今季2度目のファイナル進出を決定。

ファイナルは昨年と同じくグリフィン・コラピントとの対戦となり、昨年はグリフィンが優勝しています。

そして今回のフィリペはスロースタートだったものの、後半には9.00と8.33とエクセレントレンジを2本揃え、大差を付けての圧勝でした。

個人的に興味深かったのは、上記2本のスコア共にブローテール気味のアクションはあったものの、基本的にはレールゲームでのスコアだった点。

もう一点、こういった当たり外れがあるコンディションの場合、フィリペは手数が多い事が大半でした。

ですが、本日はグリフィンが12本乗ったのに対し、フィリペは半分の6本のみライディング。

良い波をじっくり選び本数が少ないと、体力的な負担が減る事からコスパが良いとも言われ、年を重ねる事でコスパのよいスタイルに変わってきたのかもしれません。

フィリペの優勝インタビューは以下となります。

グリフィンとのファイナルはいつでも楽しいね。

僕はメチャクチャ集中して、自分のやっていること、そしてやろうと狙っている事だけに意識を向けているだけなんだけど。

昨日起きた時に背中に違和感を感じて、サーフしてみたけど調子が良くなかったから、昨日の午後は休息を取ることにしたんだ。

今朝起きると悪化してて、歩くのもやっとの状況だったけど、優勝できたのはサポートしてくれるチームみんなのおかげだから感謝してる。

今日は母親の誕生日だから、母親にもプレゼントとして優勝を捧げたいと思ってるよ。

グッドウェイブでサーフして、ハイスコアを出した時の気分は何事にも代えがたいね。

誰にでも困難はあって、大小の差があろうが関係なく、その困難を乗り越えるにはプロセスに背を向けちゃならない。

自信を持って神様を信じたからこそ、今日の僕の結果があるんだから。

正直言って、起きた時にはサーフできるとも思ってなかったのに表彰台に立ってるんだから、本当に感謝の気持ちでいっぱい。

結果

ハイライト動画

最新CTランキング

メンズ

ウイメンズ

まとめ

次なるCTイベント第8戦「VIVO RIO PRO」の会場となるのは、ブラジルのリオデジャネイロ州サクアレマ。

ウェイティングピリオドの設定は6月23日~7月1日となっています。

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公式サイト「Surf City El Salvador Pro

2023年エルサルバドルプロの過去記事

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