満を持して完成となった一般利用者にも開放される商業施設として世界初のオープンとなるアブダビのサーフランチ「Surf Abu Dhabi(サーフアブダビ)」。
当初の構想からは相当な年月と様々な変更点があったものの、すでに完成して数々のトップサーファーがテストライドに訪れた様子はSNSを賑わせていました。
そしてお披露目初日には、変わり種の波(Weird Waves)を追い求めているディラン・グレイヴス「Dylan Graves」(37歳)も現地入り。
今回の動画は、ディラン・グレイヴスが自身のYoutubeチャンネルで公開したサーフアブダビの映像を届けします。
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ケリー・スレーターのウェイブプールとして知られるサーフランチ(Surf Ranch)。
一般的なウェイブプールでは造波装置と言う言葉を使うので、サーフランチと言う言葉がどうゆう意味で使われているのか少し説明を。
当初はデモ施設として建設されたカリフォルニア州レモーは海から離れた内陸に位置している事から、同ウェイブプールにサーフランチと言う呼び名が付けられています。
サーフランチとは、「サーフ」はサーフィンを連想する方も多いと思いますが「波」と言う意味でもよく使い、「ランチ」は「牧場」や「農場」といった生産する場所を指します。
つまり、「波生産牧場」と言った感じでウェイブプールと言う一般的な表現を変えているだけです。
そして当初のサーフランチは買収したWSL(ワールドサーフリーグ)主導で世界各地に建設予定だったはずですが、なかなか上手くいかずに他のメーカーのようにライセンス契約に切り替えたのでしょう。
だからこそ、アブダビのウェイブプールはサーフランチという名前ではなく「Surf Abu Dhabi」となっています。
ウェイブプール名については、ライセンス契約した先が名前を選ぶ権利があるので。
さて、話をサーフアブダビに戻すと、ディランが訪れた初日はステファニー・ギルモアやジェレミー・フローレスも参加。
ケリーを始め、ステフやジェレミーのライディングも収録されています。
それにしても、ついに商業施設として完成したサーフランチですが、気になるのは波の発生周期。
サーフランチは空気圧とは異なり、ハイドロフォイルを並走させて圧を加え続ける事で世界最高峰の人工波を発生させていますが、1本に対して手間と時間がかかります。
商業ベースで考えた時には生産性が低くなるので、何らかの打開策がプラスアルファされているのかなど、まだまだベールに包まれている点があるかもしれないので一般オープンまで注目ですね。