2023年12月8日からウェイティングピリオドがスタートし、駆け抜けるように現地時間の12日には終了に至った今年のパイプマスターズ。
CT(チャンピオンシップツアー)イベントではないので注目度はコロナ前と比べると劣るものの、それでもパイプらしいコンディションでの開催は見応え十分でした。
今回の記事は、2023年パイプマスターズのイベント結果やハイライト動画といったニュースをお届けします。
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パイプイベントと言う事で基本的にはビッグバレルイベントになるのですが、昨年からWSLスペシャルイベントとしてリアルイベント復帰したパイプマスターズは一味違います。
と言うのも、ジャッジ基準の一つとしてエアリアルも重視されるようになったためです。
そのため、イベント1日目はバレル、2日目はエアリアル、最終日の3日目はバレル向けとコンディションを使い分けての開催でした。
2日目に関しては正直言って「なんでこのコンディションにオンにするの?」と思ってしまいましたが…。
何はともあれ、各サーファーが3ヒートをこなし、リーダーボードでトップ4に入ってファイナル進出を果たしたのは以下の通り。
*メンズ
ジョンジョン・フローレンス
ビリー・ケンパー
セス・モニーツ
マカナ・パン*ウイメンズ
カリッサ・ムーア
モリー・ピクラム
エリン・ブルックス
モアナ・ジョーンズ・ウォン
イベント最終日はビッグコンディションとなり、波予報では1日を通してサイズアップとなっていました。
そのため、ウイメンズは早めの進行となったのですが、それでもCTイベントならばウイメンズをオンにするかどうかは微妙なほどのビッグサイズでした。
また、ハワイのスウェルの発生源となる低気圧は、東進していくのでスウェルは西寄りから東寄りに移り変わります。
西寄りならば向き的にパイプライン、北寄りに回り込み始めるとバックドアとなり、本日はスウェルの入り始めと言う事でパイプ向き。
そんなシリアスコンディションのパイプと言う事も、ウイメンズサイドは誰よりも経験がありパイプがフロントサイドのモアナが、2022年パイプCTイベントに引き続きパイプイベントで2勝目を挙げる結果となりました。
これがバックドア向きのコンディションであったならば、カリッサに有利だったかなと思います。
メンズはジョンジョンがファイナルに残った段階で、誰もが予想した通りといった感じで優勝を決める事に。
ジョンジョンは数々のパイプイベントで幾度となく優勝しているキャリアを見ると、チャンスを掴めば逃す可能性は極めて低いほど安定した強さですね。
さて、今年のパイプマスターズを見ると明らかにウイメンズの全体的なパフォーマンスレベルが上がっていたり、パイプでのエアリアルが昨年よりも増えたりとエキサイティングな展開となりました。
個人的に最も面白いと感じたのは、CTイベントと異なりトップフリーサーファーやCT入りしていないもののスーパーグロムと呼ばれていた存在なども参加している点。
特に面白かったのは、今イベントで唯一パーフェクト30をスコアしたハリー・ブライアント。
イベント初日なんかは執拗にバレル後のエアーを狙ったりと、ギャラリーを沸かせるサーフィンは最高でした。
ストレートエアーも「ネイザン・フレッチャー」スタイルと新旧スタイルのミックスといった感じでクールでしたし。
また、来年も素晴らしいイベントになることを期待したいところです。
*イベント1日目
*イベント2日目
*イベント3日目
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公式サイト「Pipe Masters」