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年末の2024年12月27日、南米のエクアドル、ペルー、チリを津波のように大きな波が沿岸にヒットすることに。

そのビッグスウェルの影響により、海に停泊していた多くの船舶が沈んでしまったり、3名の死亡が確認されるほどの被害をもたらしました。

今回の記事は、2024年の年末に南米を襲ったビッグスウェルに関するニュースをお届けします。


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推定13フィートほどのビッグスウェルがヒットした主なエリアは、ペルー北部のロビートス、カボ・ブランコ、マンコラなど。

知っている方なら知っていると思いますが、上記3つのエリアはサーフエリアとして非常に有名で僕は11月にロビートスに行きましたし、これからマンコラにも行く予定です。

さて、ビッグスウェルの被害となったのは主に船舶であり、津波ではないので住居にまで影響を及ぼしていないとのこと。

ただし、メインエリアのペルー北部を外れたエクアドルで2名、チリで1名がこのスウェルの影響で命を落としたそうです。

おそらく高潮絡みのタイミングでビッグスウェルがヒットとタイミングが悪かったと言えるニュースですが、実は事態はこれだけに留まりません。

12月21日にはペトロペルー社がロビートス近くのタララと言うエリアの海で1万平方メーターもの原油を流出し、26日にペルーでは環境の緊急事態宣言が発令されたタイミングでした。

となると、今回のスウェルにより沿岸の原油汚染も十分に考えられるので、被害がどれほど拡大していく事になるのかはまだ未知数といったところ。

最後になりますが、今回のように主に船舶に影響を及ぼすビッグスウェルに関しては、それほどレアなケースではないと思います。

僕自身もインドネシアで何回か遭遇したことがありますし。

なぜ発生するかと言うと、沖に停泊させる場所はこれまでの経験からここなら波がブレイクしないと考えられる程度の沖合に停泊させている事でしょう。

なのですが、潮周りやスウェルのサイズによっては予想以上に沖からブレイクするセットも発生するためです。

とにもかくにも、すでに発生してしまったことなので、オイル関連の被害が広がらないことを願っています。

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参照記事「Peru’s coastline battered by tsunami-like waves one day after country declares environmental emergency