Photo: WSL / Emma Sharon

現地時間2025年6月14日(オーストラリア)、米国カリフォルニア州ローワー・トレッスルズを会場とするCT(チャンピオンシップツアー)イベント第8戦「Lexus Trestles Pro」が終了。

イベント最終日となった本日は、ウイメンズはベティルー・サクラ・ジョンソン、メンズはヤゴ・ドラの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、2025年トレッスルズプロのイベントレポート、ヒート結果、ハイライト動画、最新CTランキングと言ったイベント情報をお届けします。


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2025年トレッスルズプロ

ウイメンズ

クオーターファイナルでキャロリン・マークス、セミファイナルでソイヤー・リンドブラッド、ファイナルでモリー・ピクラムを破り優勝したベティルー。

興味深かったのがキャロリンとソイヤーとの対戦で、二人はグーフィーフッターであり、なおかつローワーズはホームブレイク。

キャロリンはジャッジ受けの良いバックサイドサーフィンを披露したものの、そもそも乗った波が2本のみと波運に恵まれず。

一方のベティルーが乗ったのは3本で、それぞれのスコアは9.00、8.83、8.00と全てエクセレントレンジ。

そしてトータルスコア17.83は、今シーズンのウイメンズのトータルスコアとしてはハイエストの記録を残しました。

セミのソイヤーはレフトに乗ったりとキャロリンとは異なる戦術となったものの、思いのほかスコアは伸びず。

一方のベティルーは再びエクセレントレンジを2本揃えてソイヤーを撃破。

実はソイヤーはクオーターで優勝候補のガブリエラを破っていて、個人的にはガブリエラとベティルーの対戦でスコアがどのように振れるのか興味がありました。

ファイナルに進むと、ベティルーが乗った波数はクオーターと同じく3本のみ。

その少ないチャンスの中で、三度となるエクセレントレンジを2本揃えた結果を見ると、波選びとミスの少ないパフォーマンスと言う点において完璧な仕上がりだったと言えるでしょう。

ベティルーは今回の優勝でCTランクが3位アップし、CTランク4位となりトップ5入りとなっています。

優勝したベティルーのコメントは以下の通り。

全体的に各ヒートを勝って勝利を掴むことができて本当にハッピー。

優勝をホームに持ち帰ることができて最高な気分だわ。

正直言うと、今回優勝できた秘訣はハッピーでいること、そして大好きなみんなに囲まれていることだった。

今年のサポートは本当に素晴らしくて、凄い感謝してるわ。

私にできることは、リズムに乗って波選びを間違わず、後はハードに攻めるだけで、波を理解している事はもちろんのことね。

ローワーズは素晴らしい場所で、12歳の頃の思い出が蘇って来て最高だわ。

この調子をキープすればシーズン終わりに4位のポジションにいられるかもしれないけど、とにかく今は何も失うものはない。

誰もがトップ5入りを目指しゴールにしているけど、私はその過程も楽しみながら一本一本の波に乗っている感じ。

やるべきことはシンプルにするしかないから。

ヒート結果

メンズ

クオーターファイナルでイーサン・ユーイング、セミファイナルでグリフィン・コラピント、ファイナルで五十嵐カノアを破り優勝を果たしたヤゴ。

本日のコンディションはまさにヤゴに打って付けといった感じで、やりたい放題だった印象です。

基本的にライトの方が長めのブレイクでスコアポテンシャルが高いローワーズなので、大半のサーファーが狙うのはライト。

なのですが、ヤゴの場合はフルローテーションやエアリアルを2発入れたりと圧倒的に難易度が高いことをこなすので、レフトに乗っても十分にハイスコアを叩き出すことが可能なためです。

という事は、プライオリティを持っている時はライト狙い、そしてプライオリティが無ければレフト狙いが可能で、ライトとレフトで少しピークが離れるので乗りたい放題のシチュエーション。

本日のようなコンディションではヤゴのレベルが圧倒的に高い事から可能になったシチュエーションであり、優勝は必然であったと言えるでしょう。

こう考えると、CTイベント会場にアクション系のレフトポイントがいくつかあれば(現在なし)、ヤゴ、イタロ、ガブリエルなどはより活躍することになるでしょう。

ちなみに、今イベント優勝でヤゴはCTランクが2位へとジャンプアップし、WSLファイナル進出の可能性が高くなってきました。

そして今年のWSLファイナルの会場はレフトハンダーのクラウドブレイクという事で、少し気の早い話ですがヤゴのワールドタイトルも現実味を帯びてきたように感じます。

優勝したヤゴのコメントは以下の通り。

信じられない気分だよ。

ローワーズイベントに出場したいってずっと願っていて、ついに初出場したタイミングで優勝できたんだから。

神様に感謝したいね。

特にクオーターファイナルで届けてくれたラストウェイブは、僕が優勝する上での起爆剤代わりになったんだから。

本当に優勝できて今は嬉しくてしょうがないよ。

次のブラジルイベントは僕にとってベストイベントのようなものだからハッピーだね。

チーム、父親、スポンサー、みんなに感謝の気持ちでいっぱい。

いつも快く受け入れてくれ、ラインナップで波をシェアしてくれるサンクレメンテローカルにも感謝。

ローワーズに来て素晴らしい波に恵まれたことも最高だし、今日と言う日は僕のための一日になったよ。

ヒート結果

2025年トレッスルズプロのハイライト動画

最新CTランキング

ウイメンズ

メンズ

まとめ

次なるCTイベントはブラジルへと移動して開催となる2025年CT第9戦「VIVO Rio Pro」。

同イベントのホールディングピリオドの設定は6月21~29日となります。

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公式サイト「WSL

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