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最近では目新しくなくなってきたと言える中古物件を購入し、リフォームして賃貸に出したり販売したりという手法。

Youtubeなどで、リフォームの過程などをコンテンツにする方が増えているので。

なのですが、付加価値の付け方が半端ではない家がアメリカで1,500万ドル(約23億円)で売り出されることに。

その付加価値とは庭に設置されたウェイブプール。

今回の記事は、米国アリゾナ州で売りに出されているウェイブプール付きの住宅に関するニュースをお届けします。


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開発の経緯とウェーブプールの特徴

このウェイブプールは「ザ・ウェイブ・ソース(The Wave Source)」と名付けられ、トニー、アッシュ、ライアンの3名の共同創業者により、米国アリゾナ州の砂漠地帯に建設されました。

彼らの目的は、従来の商業用ウェーブプールが抱える高額な建設費用や非効率性を改善し、より安価で効率的な技術を実証することでした。

その結果、このプールは既存の商業施設と比較して、少ないコストと短期間(約2ヶ月)で建設され、特許も取得済みです(建設許可には2年かかったそうですが)。

波質: 施設を訪れたベン・グレイビーやブレア・コンクリンなどによると、このプールはバレルを含め3〜4フィートの完璧な波を安定的に発生可能とのこと

技術的優位性: 開発者たちは、このシステムが従来の機械よりも効率的で、1本あたりの生成コストが低いとのこと

売り出しの背景と価格設定

「ザ・ウェーブ・ソース」は、その技術の有効性が確認されたため、次の段階へと進むための資金調達を目的として、施設全体が1,500万ドル(約23億円)という価格で売却されることになりました。

物件は「ザ・ウェーブ・プール・ランチ(The Wave Pool Ranch)」と呼ばれ、以下のような設備を含む広大な40エーカー(東京ドーム3.4個分)の敷地全体が対象。

住宅: 3ベッドルーム、3バスルームのメインハウス

付属施設: ゲスト用コテージ、納屋、馬小屋、家畜用の設備(鶏小屋など)

開発用地: 追加で3棟の住宅を建設できる区画整備済み

この高額な価格は、単に不動産の価値だけでなく、「プライベートな環境で、予測可能な完璧な波をいつでも楽しめる権利」というサーフィン不動産としての付加価値を反映したものと見られます。

サーフィン業界における位置付け

開発者たちは、現在のウェイブプール業界が不必要なほど高額な施設開発に偏っていることに批判的であり、より手頃で文化を大切にした開発を目指すと表明しています。

今回の売却で得られた資金は、このコンセプトをさらに発展させた次の大規模な商業用プロジェクトに投じられる予定だそうです。

海から遠く離れたアリゾナ州という立地で、トップクラスの人工波を生成できる技術が個人所有のバックヤードから発信されたことは、技術革新がサーフィンのロケーションに対する制約をいかに取り払いつつあるかを示す具体的な事例と言えます。

まとめ

2015年12月にケリー・スレーターのウェイブプールが一般公開されてから約10年後の現在、まさかウェイブプール付きの家が販売されるようになるなんて誰が想像できたでしょうか。

ウェイブプールを付加価値として内陸エリアに巨大な施設を作るなんて発想が凄まじく、ただただ今回のニュースには圧倒させられてしまいました。

実際の人工波の様子は、ベン・グレイビーが公開した下記動画からじっくりとチェックして見て下さい。

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