
サーフィンのコンテストシーンにエアリアルが取り入れられるようになってから、約30年が経過しました。
この大きな変革をもたらしたのは、ケリー・スレーターを筆頭とする「モーメンタム世代」です。
彼らが若手時代に、それまでフリーサーフィンの華だったエアーを「一つのマニューバ」として試合に組み込んだことで、競技サーフィンの歴史は塗り替えられました。
今回の動画は、2025年シーズンのCT(チャンピオンシップツアー)でメイクされたエアリアルのハイライト映像をお届けします。
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ブラジリアンサーファーの「お家芸」が際立つメイク数
現代のコンテストシーンにおいて、エアリアルはブラジリアンサーファーの代名詞と言っても過言ではありません。
今回のハイライト動画でも、ブラジリアンによる圧倒的なメイク率が目立っています。
動画に収録された全22回のエアリアルのうち、ちょうど半分となる11回が以下の3名のブラジリアンによるものですから。
イタロ・フェレイラ:4回
フィリペ・トレド:4回
ヤゴ・ドラ:3回
「フルローテーション」の技術格差とワールドタイトルの関係
注目すべきは、ブラジリアンサーファーの多くが「フルローテーション」をメインとしている点です。
他国のサーファーに比べてフルローテーションの成功数が圧倒的に多く、これがそのままスキルの差、そしてスコアの差として現れています。
この技術力は、過去10年以上のリザルトにも明確に反映されています。
2014年以降、メンズのワールドチャンピオンは、ジョンジョン・フローレンスを除いて全員がブラジリアンという驚異的な記録を更新中です。
追うオーストラリア、崩れるか「ブラジリアンの牙城」
一方で、近年はオーストラリア勢が再び勢いを取り戻しています。
「サーフィンオーストラリア」による国家レベルの選手育成プログラムが功を奏し、次世代の若手が台頭してきていますし。
果たして、今後もブラジリアンストームの時代が続くのか。
それともオーストラリア勢がブラジリアンの牙城を崩すのか注目ですね。
















