Photo: WSL / Daniel Smorigo

今やサーフィン強豪国の一つとなったブラジル。

ブラジルが国家レベルでワールドチャンピオン誕生に向けて動き、英才教育を受けてきたサーファーはブラジリアンストームとして知られています。

その第一世代として2015年にワールドチャンプに輝いたのがアドリアーノ・デ・スーザ「Adriano de Souza」(38歳)ですね。

その英才教育に新たな動きが。

今回の記事は、ブラジルサーフィン連盟とブラジルオリンピック委員会による若手サーファーのハワイ強化合宿に関するニュースをお届けします。


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サーフィンにおいて重要な点の一つとして挙げられるのが、様々なサーフスポットを経験すること。

ビーチブレイク、リーフブレイク、ポイントブレイクと地形によって波の種類は異なりますし、エリアによって波のパワーは変わるためです。

中でも特殊な環境と言えるのがハワイであり、コンテストシーンにおいても重要なイベントが開催されるので欠かす事のできない場所。

そんなハワイで経験値を付けてもらおうと、ブラジルでは約1,500万円のオリンピック関連予算を投じるとのこと。

ハワイでの強化合宿は12月20日~2月3日までの約45日間で、ブラジルにおける夏休みの期間。

選出されたサーファーは、2028年ロサンゼルスと2032年ブリスベンでのオリンピックでメダル獲得が期待される21歳以下の5名。

・Laura Raupp
・Sophia Medina
・Luara Mandelli
・Ryan Kainalo
・Rickson Falcão

ソフィア・メディナは、言わずと知れた3×ワールドチャンピオンのガブリエル・メディナの妹ですね。

2024年にはブラジルCTイベントにワイルドカード出場していたり、昨シーズンのCSランク10位とCT入りも目前という注目の存在です。

Photo: WSL / Luiz Blanco

さて、以前のブラジリアンサーファーと言えば、世界的に見てスポンサー事情が厳しい環境にありました。

そのため、CTサーファーになるブラジリアンが増え始めた頃であっても、メインスポンサーの付いていないサーファーも珍しくありませんでした。

また、タヒチのチョープーでのサーフィンがCTイベントで初めてと口にするサーファーも結構いました。

タヒチへのストライクミッションとなれば、費用的にも大きな負担となるので事前練習の機会を持てなかったというわけです。

そんなブラジルが多くのワールドチャンピオンを輩出するようになり、国からサポートされ遠征費を支給されるまでになった様子をリアルタイムで見ていると、やはり世界レベルに押し上げるには環境を提供するサポートの重要性をひしひしと感じさせられます。

中国もサーフィンがオリンピック競技になってから国家レベルでサポートし、パリ五輪ではオリンピアンを輩出するまでになったので、今後数年で勢力図がどのように変化していくのか興味深いですね。

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参照サイト「Surf Brasil

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