2001年にワールドタイトルを獲得した元ワールドチャンピオンのCJホブグッド「C.J.Hobgood」(35歳)。顔もサーフスタイルもそっくりな双子のダミアンが、2013年を以ってWCTを離れるまで、長きに渡って二人揃ってワールドツアーで活躍していました。

今回の動画は、そんなCJが今年2015年シーズンを以って、ツアー生活をリタイアする決意を決めたとのことで、WSL(ワールドツアー運営団体)が行ったインタビュー映像となります。


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17年という人生の半分ほども、ツアー生活を送ってきたCJ。2年前に元ツアーサーファーのダミアン・ハードマンに引退した年を訊ねたところ、CJが今年の誕生日で迎える36歳だったという返答が引っ掛かったとのこと。ただ、簡単にはいかない決断なので、一番大切な家族とも話し合って決めたと言います。

引退を決断し、残りわずかなツアー生活。理想を言えば、コンテストで優勝して、トップサーファーのまま花道を飾ることだそう。しかし、実際には勝ち負けは気にせず、ベストな状態でベストサーファーと切磋琢磨し、ギャラリーを楽しませたいとのこと。

ツアー生活3年目にして、ワールドタイトルを手に入れたCJ。しかし、心情は複雑だったそうです。CJがタイトルに輝いたのは2001年。同年9月11日、ハイジャックされた飛行機により、アメリカ同時多発テロが発生しています。同テロの影響で、その年のワールドツアーは、次々とイベントがキャンセルされました。

そのため、わずか5戦の結果のみで、気付いたらワールドチャンピオンになっていたと話すCJ。しかも、そのシーズンにはツアーイベントの優勝もなし。そのような理由から、CJにとってはワールドチャンプの称号は呪いのようなものと感じ、17年続けたツアー生活の方が大きな意味を持つとのこと。

思い出に残っているツアーイベント優勝は、2004年に日本で開催されたクイックシルバー・プロ、2008年にムンダカ(スペイン)で開催されたビラボン・プロ。奇しくも、いずれもファイナルではジョエル・パーキンソンとの対戦だったそうです。

また、2010年のタヒチでのビラボン・プロは、ファイナルでアンディ・アイアンズに敗れたものの印象的だったとのこと。アンディにとっては、他界数ヶ月前の最後の優勝でしたね。

引退後の予定を聞かれると、「全く分からない」とのこと。実際には、色々と考えていることはあるそうです。ただ、返答の理由はCJの人生哲学にあるようです。

今を生きるCJ。まだ、ツアー生活は残っていて、人生の新たなチャプターに足を踏み入れていないため、何も答えられないとのこと。また、競技人生を引退し、新たな人生の扉を開いたら、ツアーイベントへのワイルドカード出場や、WQSイベントで賞金稼ぎをしたいとは思わないといいます。

CJがチャンスを得ることで、他のサーファーが人生を変えるかもしれないチャンスを奪ってしまう事になるので、そんな事はしたくないとの思いがあるためだそうです。「オレはすでに夢を叶えたから」とのこと。カッコいいセリフであり、生き様ですね。

現在では世界のトップ34しか参戦できないWCT。そんなシビアな世界に入りながらも、金銭的なサポートをしてくれるメインスポンサーが数年以内時期もあり、ツアーイベントの賞金のみが収入の厳しい時代もあったCJ。

つまりは、酸いも甘いも噛み締めてきたのです。残り短いツアー生活で活躍し、カッコいい引き際を見せてくれることを期待したいですね。

CJホブグッドの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

2013年度WCTメンズno.11:CJホブグッド

はしゃぎ過ぎたCJホブグッドの危機一髪

中米パナマのカリブ海沿岸へサーフトリップ:CJホブグッドなど

ホブグッド兄弟のシグネチャームービー予告編

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