photo:baliinformationguide.com
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インドネシアのバリ島トリップ経験者ならば訪れた事のあるサーファーも多いサーフスポット「バリアン(Balian)」。サーファーの拠点となるクタから北西50キロ弱に位置し、車で1時間半ほどの場所です。

クタ周辺の波が小さいと、バリアン方面はスウェルに敏感で波が1サイズ大きいために、足を伸ばすようなエリアですね。

そんなバリアンで、4月25日の午前7時頃にシャークアタックが発生。今回の記事は、バリ島バリアンで発生したシャークアタックの内容についてお届けします。


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被害者となったのは、詳細は不明ですがカリフォルニアからやって来ていたアメリカ人サーファー。現場に居合わせたバリアンを拠点とするツイギー・ヴァン・ライアンは以下のコメントをしています。

「バリアンの河口目の前のワルンで朝食を摂っていると、あるサーファーの肘を抱えながらローカルサーファーが海から上がってきたんだ。ボトムにヒットして、肩が脱臼したんだろう位にしか思わなかった」。

「すると、そのサーファーのガールフレンドが『シャークアタック』って口にした事で、ようやく事態を把握したよ。私は止血帯としてラッシュガードを持って現場に向かった」。

「かなりの重傷で、肘の両側に10センチくらいの傷跡があったから、サメが肘全体を丸ごと噛み付いたんだろうね。出血がひどくて、途中で1分弱ほど意識を失ったりしてたよ」。

その後、被害を受けたサーファーは病院に搬送。ツイギーのフェイスブックによると、被害サーファーの仲間と後に連絡を取り、術後は順調に回復に向かっているとのこと。

今回のサメは種類が特定されていませんが、河口という場所柄、淡水でも生息可能なオオメジロザメ(英語:Bull Shark)の可能性が極めて高いと言われています。

さて、日本人サーファーにも馴染み深いバリ島でのシャークアタックとあり不安に感じる方も多いはずの事故。そこで、バリアンで9年暮らしているアメリカから移住してきたエディ・ビアンカーディが、バリアンでのサメ事情について語ったコメントが以下の通り。

「バリアンでサメをよく見るよ。海面からジャンプするからね。ここ5年では、今回が5件目のシャークアタック。ただ、これまでの4件は軽傷だったから報道されてないんだ」。

「シャークアタック発生時は、大半が川からの水が流れてきて海水が濁ってる時だね。今回もまさにそうだったし」。

今回はバリアンでのシャークアタックですが、バリアンにサメがいるということは、バリ島のどのサーフスポットで現れても不思議ではありません。ただ、過去5年で5件というバリアンの例を見ると、発生確立が極めて低いのも事実。

サーファーとしては、「海水が濁っている時」や「早朝や日没前の薄暗い時間帯」には海に入らないなど、サメとの遭遇確率を極力下げることを意識するしかないのかもしれません。

参照記事1:「Surfer Attacked By Shark In Bali

参照記事2:「An American surfer had a scary encounter with a shark in Bali