ミック・ファニングのワールドタイトル獲得で幕を閉じた2013年度ワールドツアー。年々サーフィンのレベルが上がり、フリーサーフィンのようなアクションやエアーが当たり前になってきました。つまり、ワイプアウトを恐れた無難なライディングでは、そう簡単に勝ち上がれないのです。

もっとも顕著な変化は、過去を振り返るとバレル勝負なら、いかにディープなバレルをメイクするのかが勝負を左右していましたが、今ではバレルをメイクした後にも一仕事必要。

エンドセクションでエアリバースやアーリーウープといったローテーション(回転系)のエアーでまとめるマニューバが当然となっています。見てる方としては楽しいのですが、選手の気持ちを考えると・・・。プロの世界は大変ですね・・・。


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さて、今回紹介する動画は、ゴールドコースト(オーストラリア)でシーズン初戦を飾ったクイックシルバープロのファイナル。会場をスナッパーからキラへと移し、一見ダンパーのような高速バレルでのヒートを勝ち上がったファイナリストはケリー・スレーターとローカルのジョエル”パーコ”パーキンソン。

両者共に一歩も引かない展開が進む中、あの瞬間が訪れました。プライオリティ(波に優先的に乗れる権利)を持つケリーがインサイドにいる時、アウトから逆転可能と思われる波にパーコがテイクオフ。

パーコがバレルを滑走していると、プライオリティを使ってケリーがパーコの波に乗るブロック戦術を使い、その様子を目にしたパーコは中指を立てたfuck youのポーズをしたのです。

かなり印象的なシーンで、イベント終了後、パーコはジョークとして、水中カメラマンが撮った自身の中指写真をインスタグラムにアップし、「ローカルにドロップイン(前乗り)するな」とコメントを載せていました。2:12がそのシーンになりますので、チェックしてください!