オーストラリアのゴールドコースト出身で28歳のカージーことジョシュ・カー。2011~2013年は3年連続でツアーランク8位とトップサーファーに君臨していますが、2007年に初のツアー入りを果たした後は、かなりの浮き沈みを経験している苦労人でもあります。

ジョシュがサーフィン界で一躍注目を集めるようになったのは、エアーショーでのこと。ジョシュが10代の頃は、コンテストサーフィンとエアーは全く別ジャンルと考えられていたので、エアーのスペシャリストだけが参加するシリーズイベントがありました。

その舞台で、10代後半であったジョシュは2001年と2003年にワールドチャンプとなっています。その後、2007年にツアー入りを果たしますが、ジョシュの武器であったエアーが、当時のジャッジにはどう採点しているのか分からず、いかに難易度の高いエアーをメイクしようが結果に繋がることはなくツアー落ちしました。

その翌年、再びWQSを回り、2009年にはツアーに返り咲きましたが、そこでも結果は出ずに再度のツアー落ち。エアーを封印し、無難なサーフィンをしなければならないワールドツアーに失望したジョシュは、もうツアーには戻らないと宣言しました。

しかし、突如として時代が変わることに。デーン・レイノルズやジョーディ・スミスの存在が大きかったのか、コンテストでのエアーが広く認められるようになり、ジョシュは再びツアー入りを目指します。

もちろん、それまでに誰よりも革新的なサーフィンをしていましたし、エアーにハイスコアが付くようになったのでジョシュは楽々ツアー入りを果たし、2011年から3度目のツアー入りを果たし、今に至ります。

こう考えてみると、ジョシュのサーフィンは時代の先を行き過ぎていたのですね。ただ、エアーだけに執着せず、ビッグウェイブにも取り組んできたので、今ではビッグウェイブにも強いサーファーとなり、オールラウンダーとして安定した強さを見せています。


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