現地時間10月14日(ポルトガル)、2014年度ASPメンズワールドツアー第十戦モチェ・リップカール・プロ・ポルトガルのラウンド1が開催されました。公式サイトによる波のサイズは4~6フィート。

波は、前日までのストームの影響から、まとまりのないコンディション。はっきり言って、運良くグッドウェイブに乗れればラッキーといった厳しい状況でした。実際、今イベントの公式波予報サイト「Surfline」は、本日のコンディションをPoor(良くない)と評価。しかし、ウェイティングピリオド中の波予報を見ると、グランドスウェルは入ってくるものの、風はオンショア予報となっているので、本日は多少はマシといった感じでオンになったのだと思います。

本日のラウンド1は、敗者の決定しないラウンド。勝てばラウンド3へ、負ければ敗者復活戦のラウンド2行きとなりますが、タイトルレースに絡むサーファーならば、ラウンド3行きを決めて安心したいところ。

結果としては、現ランクトップ3を見ると、ガブリエル・メディナとケリー・スレーターはラウンドアップを果たし、ミック・ファニングはラウンド2行きとなりました。ミックがタイトルレースに残るには、かなり条件が厳しいので、結構プレッシャーが伸し掛かるシチュエーションとなったのではないでしょうか。

ケリーのヒートは、本人も勝利者インタビューで口にしていましたが、相当プレッシャーが掛かっていたとのこと。そんな中、対戦相手のマット・ウィルキンソンは宝くじを当てるかのよう、一本目でバレルになる波をゲットし、しっかりとメイクして9ポイント台をマーク。その後、バックアップスコアとして6.5を出し、誰もがケリーの敗退を考えたでしょう。なんせ、波が予測不能なコンディションだったから。

コメンテーター陣も、ほとんどの波が外れで当たりが少ないから、とにかくkeep busy(乗りまくれ)と口にしていました。そんな状況において、ケリーは逆にじっくりと波を待ち、バックサイドのバレルをメイクして逆転に成功。やはり、ケリーは持ってますね。

今イベントの結果に応じたタイトルレースのシナリオについては、下記リンク先の過去記事から参照して見て下さい。

2014年度ASPメンズワールドツアー:タイトルレースのシナリオ


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