現地時間11月25日(ハワイ)、WQSプライムイベントのトリプルクラウン第二戦「バンズ・ワールド・カップ」がサンセットで開催され、ラウンド1が終了しました。公式サイトによる波のサイズは、10~15フィートでストーミーコンディション。

24時間吹き荒れた強烈なオンショアによって発生した波で開催されたので、波によってバンプ(コブ)の多いこともあり、ボトムターンでバンプに引っ掛かってワイプアウトするなど波選びが重要なコンディション。そのため、勝利者インタビューでは、誰もが口を揃えてトリッキーなコンディションと言うほどでした。

そんなコンディションのため、ロースコアが目立つ展開となりました。その中でトータルでハイエストスコアとなる15.70ポイントを叩き出したのは、マウイ島出身のカイ・バーガー。ヒート終了間際にマークした8.93ポイントが決め手となったのですが、その波に乗れていなければ敗退した可能性もあったので、本人はずっと気が気じゃなかったそうです。というのも、同じヒートの3位には、パワーサーファーのサニー・ガルシアが控えていたのですから。

トリプルクラウン初戦のハレイワと言い、今回のサンセットと言い、ハワイでのコンテストは強烈過ぎます。ハワイ以外でこのようなコンディションとなれば、コンテストをオンするかどうかは微妙なほどですし。ただ、ハワイアンであれば、このような波でも普通にサーフするから、当たり前のようにコンテストが開催されるのでしょうね。

また、以前であれば、たとえばワールドツアーイベントで地元からのワイルド出場するサーファーは、ローカルナーレッジ(地元の波を知り尽くしているという意味)があるので有利と言われていました。ただ、WQSで世界中の開催地で好成績を上げてワールドツアー入りしたトップサーファーを圧倒するワイルドカードが少ないのが現状。

ただ、ハワイだとハワイアンの強さが目立ちます。その理由は、サーフスタイルにあると思います。ハワイアンは、ビッグウェイブにおけるオープンフェイスでのレールワークが求められますが、ツアーサーファーに必要なのは、ビッグウェイブならばチューブライディング、ハイパフォーマンスウェイブならクリティカルセクションでのスナップまたはエアーと根本が大いに異なります。そのため、ハワイでのイベントはハワイアンにとって有利なのかと感じます。

波予報に関しては、明日以降もサイズは十分にあるとのことで、連日開催されると思われます。朝一からの開催となると、日本時間の午前3時頃からのスタート。ライブ中継に興味のある方は、下記リンク先からチェックして見て下さい。ちなみに、トップシードとなるワールドツアーサーファーが登場するのは、ラウンド3からとなります。

公式サイト「VANS WORLD CUPのライブページ」

本日のコンテスト結果;
Round 1:
H1: Tom Whitaker (AUS) 8.43pts ; Ian Walsh (HAW) 7.67pts ; Hank Gaskell (HAW) 6.93pts ; Vincent Duvignac (FRA) 6.93pts

H2: Bino Lopes (BRA) 10.50pts ; Gavin Gillette (HAW) 8.40pts ; Mitch Coleborn (AUS) 6.0 ; Eli Olsen (HAW) 1.87

H3: Pancho Sullivan (HAW) 11.93pts ; Chris Ward (USA) 10.90pts ; Danny Fuller (HAW) 9.74pts ; Conner Coffin (USA) 7.47pts

H4: Ezekiel Lau (HAW) 11.04pts ; Vasco Ribeiro (PRT)10.10pts ; Kevin Sullivan (HAW) 8.37pts ; Dylan Goodale (HAW) 7.43pts

H5: Perth Standlick (AUS) 13.00pts ; Kaimana Jaquias (HAW) 10.43pts ; Cahill Bell-Warren (AUS) 7.60pts ; Koa Smith (HAW) 3.17pts

H6: Wade Carmicheal (AUS) 12.44pts ; Kaito Kino (HAW) 11.16pts ; Hizunome Bettero (BRA) 10.20pts ; Ian Gentil (HAW) 9.90pts

H7: Damien Hobgood (USA) 13.60pts ; Connor O'Leary (AUS) 10.017pts ; Olamana Eleogram (HAW) 8.67pts ; Reef McIntosh (HAW) 7.20pts

H8: Billy Kemper (HAW) 15.10pts ; Kiron Jabour (HAW) 13.50pts ; Nic Von Rupp (PRT) 8.26pts ; Joshua Moniz (HAW) 7.84pts

H9: Kai Barger (HAW) 15.70pts ; David do Carmo (BRA) 12.50pts ; Sunny Garcia (HAW) 10.56pts ; Marco Fernandez (BRA) 4.94pts

H10: Thomas Woods (AUS) 10.50pts ; Noe Mar McGonagle (CRI) 8.83pts ; Frederico Morais (PRT) 7.83pts ; Landon McNamara (HAW) 3.30pts

H11: Seth Moniz (HAW) 12.27pts ; Nathan Hedge (AUS) 11.47pts ; Joel Centeio (HAW) 10.80pts ; Ian Gouveia (BRA) 9.50pts

H12: Cooper Chapman (AUS) 12.10pts ; Alex Smith (HAW) 9.76pts ; Kylen Yamakawa (HAW) 9.63pts ; Krystian Kymerson (BRA) 8.57pts

H13: Granger Larsen (HAW) 12.00pts ; Brent Dorrington (AUS) 7.57pts ; Jamie O'Brien (HAW) 7.33pts ; Hiroto ohhara (JPN) 6.54pts

H14: Ramzi Boukhiam (MAR) 14.00pts ; Evan Valiere (HAW) 8.73pts ; Jean Da Silva (BRA) 8.27pts ; Makai McNamara (HAW) 6.60pts

H15: Marc Lacomare (FRA) 12.60pts ; Isaiah Moniz (HAW) 7.54pts ; Jose Ferreira (PRT) 7.36pts ; Cory Arrambide (USA) 3.47pts

H16: Kanoa Igarashi (USA) 9.34pts ; Nathan Yeomans (USA) 9.30pts ; Dillon Perillo (USA) 8.77pts ; Kalani David (HAW) 7.56pts


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