現地時間12月19日(オアフ島)、2014年度ASPメンズワールドツアー最終戦ビラボン・パイプマスターズが終了しました。今回の結果を受け、ワールドチャンピオンはブラジリアン初となるガブリエル・メディナ(20歳)、パイプマスター(コンテスト名は、複数の参加サーファーがいるのでパイプマスターズと複数形の「s」が語尾に付き、優勝者は一人なので「s」が抜けたパイプマスター)とトリプルクラウン制覇の二冠はジュリアン・ウィルソン(26歳)となりました。
2014年度ASPメンズワールドツアー最終戦ビラボン・パイプマスターズ:初日ハイライト
2014年度ASPメンズワールドツアー最終戦ビラボン・パイプマスターズ:二日目ハイライト
2014年度ASPメンズワールドツアー最終戦ビラボン・パイプマスターズ:三日目ハイライト
波予報通りのサイズアップで、ラウンド3から駆け足でイベントを終了させた本日。タイトルレースが動いたのは、ラウンド3でガブリエルがラウンドアップを果たした瞬間です。この時点で、ケリー・スレーターはタイトルレース脱落。ライバルはミック・ファニングのみに絞られました。ただし、パイプマスターズで優勝経験のないミックに課せられた条件は、ガブリエルがセミファイナル敗退以下の結果となった上で、自身は優勝あるのみ。
3人ヒートとなったラウンド4では、ガブリエルがヒートを制したのに対し、ミックは敗退で敗者復活のラウンド5へ回ることに。そして迎えたラウンド5で、ミックは敗退してガブリエルのワールドタイトルが確定しました。ちなみに、ラウンド3でケリー、ラウンド5でミックを破ったのは、ガブリエルと同じくブラジリアンのアレホ・ムニツ。本日の陰のミラクルボーイですね。
ワールドタイトル確定時、ガブリエルはクオーターファイナルのためにラインナップにいましたが、確定後はビーチへと戻り、インタビューなどをこなすことに。タイトルが決まりヒートは捨てたのかと思ったら、ヒート中盤に海へと再び戻り、クオーターファイナルを勝ち上がり、なんとファイナル進出まで果たしました。
ファイナルの対戦相手はジュリアン。ジュリアンは一本目の波で9.93ポイントを出すものの、勢いに乗るガブリエルは、パーフェクト10と8ポイントで終了間際までリードする展開に。誰もが、パーコがワールドチャンプになった時のよう、パイプマスターズも優勝すると思ったことでしょう。しかし、最後の最後で意地を見せたジュリアンは、バックドアのバレルを完璧にメイク。ギャラリーは大いに沸きましたが、その直後にガブリエルがパイプラインのバレルをメイク。
ヒート終了後、緊迫した状況でジャッジのスコア待ちとなり、最終的にジュリアンの優勝が確定しました。今シーズンのジュリアンは、トリプルクラウン前に来シーズンのツアー残留も厳しいランキングでありましたが、終わってみればトリプルクラウンにパイプマスターズと2つのチャンピオンとなることに。まさに、ドラマのような展開となり、パイプマスターズ、そして今シーズンのワールドツアーは幕を閉じました。
コンテスト結果:
ファイナル
1 - Julian Wilson (AUS) 19.63
2 - Gabriel Medina (BRA) 19.20
セミファイナル;
Semifinal 1: Gabriel Medina (BRA) 13.60 def. Josh Kerr (AUS) 9.43
Semifinal 2: Julian Wilson (AUS) 13.16 def.Adrian Buchan (AUS) 3.17
クオーターファイナル;
Quarterfinal 1: Gabriel Medina (BRA) 4.30 def. Filipe Toledo (BRA) 3.27
Quarterfinal 2: Josh Kerr (AUS) 6.00 def. John John Florence (HAW) 4.04
Quarterfinal 3: Adrian Buchan (AUS) 12.17 def. Alejo Muniz (BRA) 3.77
Quarterfinal 4: Julian Wilson (AUS) 17.83 def. Kai Otton (AUS) 2.77
ラウンド5;
Heat 1: Filipe Toledo (BRA)14.66 def. Owen Wright (AUS) 3.84
Heat 2: Josh Kerr (AUS) 14.00 def. Michel Bourez (PYF) 10.84
Heat 3: Alejo Muniz (BRA) 6.53 def. Mick Fanning (AUS) 2.84
Heat 4: Julian Wilson (AUS) 17.46 def. Sebastien Zietz (HAW) 10.34
ラウンド4;
Heat 1: John John Florence (HAW) 6.74, Michel Bourez (PYF) 6.40, Owen Wright (AUS) 5.93
Heat 2: Gabriel Medina (BRA) 15.67, Filipe Toledo (BRA) 15.23, Josh Kerr (AUS) 4.97
Heat 3: Adrian Buchan (AUS) 6.86, Mick Fanning (AUS) 6.47, Julian Wilson (AUS) 6.43
Heat 4: Kai Otton (AUS) 7.06, Sebastien Zietz (HAW) 4.54, Alejo Muniz (BRA) 1.27
ラウンド3;
Heat 1: John John Florence (HAW) 16.33 def. Adam Melling (AUS) 12.16
Heat 2: Owen Wright (AUS) 12.20 def. Fredrick Patacchia (HAW) 11.17
Heat 3: Michel Bourez (PYF) 9.67 def. Matt Wilkinson (AUS) 7.00
Heat 4: Josh Kerr (AUS) 10.50 def. Jadson Andre (BRA) 7.87
Heat 5: Filipe Toledo (BRA) 12.17 def. Miguel Pupo (BRA) 5.17
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) 17.66 def. Dusty Payne (HAW) 11.84
Heat 7: Julian Wilson (AUS) 9.40 def. Kolohe Andino (HAW) 1.40
Heat 8: Adrian Buchan (AUS) 11.53 def. Bede Durbidge (AUS) 1.33
Heat 9: Mick Fanning (AUS) 10.84 def. Jeremy Flores (FRA) 7.67
Heat 10: Sebastien Zietz (HAW) 8.93 def. Joel Parkinson (AUS) 6.76
Heat 11: Kai Otton (AUS)10.67 def. Nat Young (USA) 9.44
Heat 12: Alejo Muniz (BRA) 15.50 def. Kelly Slater (USA) 13.10
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ハイライト映像
http://youtu.be/e9vIoUVBCek
ジュリアンの逆転ライド@ファイナル
http://youtu.be/DPmZnk3L12M
ガブリエルのパーフェクト10@ファイナル
http://youtu.be/Q1-3Mnq89nE