先日のクイックシルバー・プロのラウンド3において、インターフェア(プライオリティを持つサーファーが波に乗る時に邪魔をする行為)を取られた2014年度ワールドチャンピオンのガブリエル・メディナ(21歳)。同ヒートはガブリエルの敗退となり、そこまでは普通の事でした。問題となったのは、その後のインタビュー。

インターフェアで対戦相手に接触寸前となったガブリエルは、相手からFu@k youと言われたとの事で、インタビュー中「次にF@ck youって言われたら」と、ライブ中継であるにもかかわらず、思わず放送禁止用語を口にしたのです。


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その言動に対し、ワールドツアーを運営するWSLは、選手の行動規律に違反するとして、罰金を科す決定を下しました。本来なら、出場停止といったより重い処分などを検討していたのかもしれません。

しかし、WSLによると「ヒート後にガブリエルは対戦相手であったグレン・ホールと和解していたし、翌朝のライブ中継に登場し、反省の念を示していた点を尊重した処分」とのこと。

昨シーズンは、ジェレミー・フローレスがWSLから6千ドルの罰金と、USオープンとビラボン・プロ・タヒチの出場停止処分を受けました。理由は、ジャッジのスコアに納得が行かず、ヒート終了後にジャッジタワーに詰め寄り、Fワードを口にしながらサーフボードを投げつけたため。

今回のガブリエルとジェレミーの違いは以下の通り。ジェレミーの場合、ライブ中継で配信されたり写真を取られてはいません。ただし、ガブリエルはFワードを口にしただけですが、ジェレミーはボードを投げつけています。また、ジェレミーは、翌朝のライブ中継に登場して謝罪することもありませんでした。

こう見ると、ジェレミーの方が罰則が厳しくなったのは当然とも言えますね。ちなみに、WSLの声明でガブリエルについて、「翌朝のライブ中継で反省の念を示した」と上述しましたが、反省の言葉を口にした直後、ガブリエルは「次にイラついた時は、(気持ちを鎮めるために)サーフボードにパンチするよ」と発言しています。

あくまでもジョークなのでしょうが、日本だったら不謹慎だと、おもいっきり叩かれるかと思います。ただ、国民性の違いなんでしょうね。この発言はオッケーという事は。不思議です・・・。

ジェレミーとガブリエルの言動について触れた過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

ビラボン・プロ・タヒチ不参加のジェレミーによるタヒチトリップ

2015年度クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト:五日目ハイライト