先日お届けした、インドネシア僻地でのフリーサーフ中、大怪我に見舞われたジェレミー・フローレス。Jベイでのツアーイベントには、何とか出場したいと考えていたものの、ギリギリで欠場を発表しました。
今回は、ジェレミー本人が、波予報サイト「サーフライン(Surfline)」に対し、事故の状況について語ったので、内容をまとめた記事をお届けします。
僻地トリップの恐怖!インドネシアで頭部をリーフヒットしたジェレミー・フローレス
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ジェレミーが怪我を負った場所は、最近のサーフ撮影では定番となっているハイパフォーマンスが可能なスンバワ島レイキーピーク。フィジーでのツアーイベント後、メインスポンサーであるクイックシルバーの仲間と向かったと言います。
レイキーピークでは4フィート(オーバーヘッドほど)の波で、ロータイド(干潮)にも関わらず、エアーの練習に夢中になっていたとのこと。そして、ライトの波のエンドセクションでリップを飛び出し、ローテーションをすると体勢を崩してしまい、顔面からボトムのリーフに突っ込んだそう。
その一部始終を見ていたのが、チームライダーでブラジリアンのツアールーキーであるウィゴリー・ダンタス。ウィゴリーは、すぐにジェレミーの側に駆け寄ったそうですが、何やら様子がおかしかったそうです。
「オレは誰?」、「ここはどこ?」、「一体どうなってるんだ?」と、完全に記憶喪失となり、明らかに苛ついていたジェレミー。結局、記憶喪失の状態は2時間ほど続いたそうです。
これまでに、数々の怪我をしてきたと言うジェレミー。しかし、記憶喪失など初めてのことで、記憶が戻ってから、脳への損傷を考えると、これまでで最も恐怖心を覚えたと言います。
その後、保険会社に連絡して、病院へ向かうためのヘリコプターを要請したジェレミー。すぐに向かうとの返事をもらったものの、到着したのは24時間後だったとのこと。
その間、大きな脳震盪を起こした後は、眠ると再び記憶喪失になることもあるので、ウィゴリーとチームマネージャーが寄り添い、いつ到着するとも知れぬヘリを待ち続けたと言います。
ヘリ到着後は、バリ島ヌサドゥアの病院へと運ばれ手術を抜け、35針ほど縫ったりと傷跡は残ったものの、大きな骨折はなく、脳への損傷もないことが判明したそうです。
ただし、記憶喪失になったので、いつになったら安心してサーフィン復帰できるのかについては、医師によって判断がまちまちだそうです。
参考までに、私がレイキーピークに行った時、干潮時にリーフを撮影した写真が下記の二枚となります。
このリーフ、素足で歩くとかなり痛いです。レイキーピークでは、ラインナップまで少し距離があり、潮が引いてくると歩ける場所も増えるのですが、パドルを選ぶほどでした。リーフブーツを履けば良いのですが、あまり好きではないので・・・。
このリーフへと、顔面から突っ込んだと想像しただけで怖ろしいです・・・。ちなみに、ジェレミーは、チョープーでのツアーイベントには、たとえヘルメットを被ってでも、出場したいと復帰に意気込んでいます。
レイキーピークでの過去のスーパーセッション映像は、下記リンク先から参照して下さい。
レイキーピークでの世界最高峰フリーセッション:ジュリアン&ダスティ
ビラボン若手ライダーによるレイキーピークでのフリーセッション