毎年、世界中で37万人以上の人が、水難事故で溺死していると言われています。水難事故の大半は、岸からわずか90メートル以内でのこと。リップカレント(離岸流)に流され、体力を消耗したりといった事が原因です。
そこで、悲しい水難事故を減らしたいと考えたのがトムさん。トムさん自身も3年前、湖で親友が溺死したという経験があるので、何とか防げないかと考えた末に、とある商品を開発しました。
今回の動画は、そんなトムさんが開発した水難事故防止に繋がる商品「キンジー(Kingii)」の紹介映像となります。
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キンジーとは、腕に装着する小型の膨張式装置となります。少し大きめの腕時計といった見た目の同装置には、CO2カートリッジと膨張式バッグが収納されています。
溺れたり、泳いでいて足が攣ってマズいとなった時、レバーを引くと、一瞬でバッグが膨らみ、浮き輪代わりとなって水面に浮上できる仕組みとなっています。
もちろん、安全面だけを考えれば、ライフジャケットを装着すればいいとの意見もあるかと思います。しかし、ライフジャケットを装着していたら、海で潜ったりといった従来の遊びができなくなります。
つまり、キンジーは従来通りの遊びが可能な上で、さらに安全面のサポートをしてくれるという商品です。膨張式バッグ以外には、助けを呼ぶためのホイッスルや位置確認のコンパスも付属されているため、リップカレントに流された時も安心です。
CO2カートリッジについては、取り外して交換することが可能となっているので、キンジーは一回使いっきりの商品ではない点も魅力的です。
キンジーという名前は、エリマキトカゲ(英語:Chlamydosaurus kingii)から名付けたと言います。エリマキトカゲは身に危険を感じた時、相手を威嚇するために襟状の皮膚をパッと広げ、キンジーも危険時には膨張式バッグがパッと膨らむためですね。
キンジーは現在、資金集めのためにクラウドファンディングを募っています。30日の期間で6万5千ドルが目標という事ですが、開始から16日目の現時点において、すでに目標額の7倍以上となる47万ドル以上を集めています。それだけ、注目度の高い商品だと言えますね。
詳細については、下記リンク先をチェックして見て下さい。
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