日本国内のメディアでも取り上げられているワールドツアーイベント中のシャークアタック。奇跡的に、3×ワールドチャンピオンのミック・ファニングは、サメに襲われながらも無傷で済みました。
南アフリカのWSLイベント決勝でシャークアタック発生:ミック・ファニング
ただ、当初はファイナル(決勝戦)を翌日に開催する可能性があるとワールドツアー運営団体「WSL(ワールド・サーフ・リーグ)」が発表したことに、かなりの批判が殺到しました。
今回の記事は、なぜWSLがすぐにファイナルをキャンセルしなかったのかについて、考察となります。
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今回開催されたワールドツアーイベント第六戦(全11戦)となるJベイ(南アフリカ)でのイベント前、ミック・ファニングは4位、ジュリアン・ウィルソンは5位というランキングでした。
ランキングトップであったのは、ブラジリアンのアドリアーノ・デ・スーザ。しかし、アドリアーノはクオーターファイナルで敗退したため、ポイント差はわずか。ミックかジュリアンのいずれかが今イベントを優勝すれば、ランキングトップに立つ事になったのです。
下記の表が、今イベント後のツアーランキングTOP10となります。優勝の獲得ポイントは10,000ポイント、準優勝の獲得ポイントは8,000ポイントとなります。
この状況を考えると、ファイナリストとなった二人の意見を聞かずに、WSLのみの判断で二人を同率2位にしてしまうのは、厳しい判断であると考えたのも、何となく分かる気がします。
結果としては、ミックとジュリアンの両者ともに、ランキングポイントよりも命を優先して、ランキングトップにはなれない同率2位を受け入れ、コンテストは終了となりました。
ワールドクラスの波がブレイクするJベイは、プロサーファーにとってもお気に入りのサーフスポット。2011年までは当たり前のようにワールドツアーイベントが開催されていました。
しかし、2012~2013年はスポンサー絡みの問題だと思うのですが、ツアーイベントから外れることに。2014年、3年契約でJベイでのツアーイベントが復活となると、喜びの声を上げるサーファーが多かったのが印象的でした。
果たして、今回の事故を受け、来年度の開催があるのかどうかは定かではありませんが、サメを寄せ付けないシャークアタック防止グッズの発達などにより、開催できればと願っています。
Jベイの波は、サーファーの理想を描いたようなパーフェクトウェイブですからね!
シャークアタック防止グッズの過去記事は、下記リンク先から参照して下さい。