一年を通して、あまり雨の降らないカリフォルニア州南部沿岸。その影響から下水のインフラなどがしっかり整備されていないのか、大雨の翌日になると海には大量のバクテリアなどが流出し、数日は海に入らないようにと注意喚起が行われます。

ローカルにとっては当たり前となっている注意喚起。しかし、この事態は異常であり、改善しなければならないと考えた一人のフォトグラファーがいました。

今回の動画は、そんなフォトグラファーのマイケル・ディルランドが、降雨後の海へと、大量のバクテリアが流出する危険な状況に関する意識を高めて欲しいと製作した映像をお届けします。


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2014年、旧友のサーフ撮影を行おうと、ワシントンからロサンゼルスを訪れたマイケル。前夜は雨に見舞われたロス到着の翌朝、マイケルは旧友を海へと誘うため、連絡を取りました。

しかし、意外な返答を受けることに。「クレイジーじゃないか?雨が降った後は、誰も海に入らないよ」と告げられたそう。バクテリア問題など、全く知らなかったマイケルは、相当なショックを受けたと言います。

実はこの問題、大した事はないでしょと思う方もいるはずです。しかし、過去には、プロサーファーのティミー・タナーが生死の境を彷徨ったりと、非常に深刻な事態なのです。

死の淵から復帰したティミー・ターナーのライフスタイル

そこで、この問題を看過できないと考えたマイケルが行動を起こし、製作したのが今回紹介する「HAZMAT Surfing」。「HAZMAT」とは、「harzardous material」の略語で「危険物」といった意味になります。

現状を放置していれば、20年後のロサンゼルス沿岸は汚染され、映像のような防護服を着用しなければ、サーフできなくなると警鐘を鳴らしているマイケル。

誰もが、映像のような状況にしたいとは考えていないはず。しかし、ローカルにとって、昔から同じ環境なら、それが当たり前と受け入れていた人が多いのでしょう。

果たして、今回のマイケルの試みは、一石を投じることになるのか注目したいですね。

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