1980年にサイモン・アンダーソンがスラスター(トライフィン)を生み出し、今年で35年経つものの、今なおワールドツアーサーファーのメインボードであり続けるスラスター。
ここ数年で、バレルのみのコンディションであれば、ツアーサーファーでもクアッド(4フィン)を使う事が増えてきました。また、過去に比べると、ボードの長さは短くなっていますが、大幅な変革とは言えません。
しかし、チョープーで開催されたツアーイベント「ビラボン・プロ・タヒチ」において、従来とは形状自体がまったく異なるボードに乗り、ヒートを勝ち上がった事で話題になったサーファーがいます。
そのサーファーとは、カージーの愛称で知られるジョシュ・カー。今回の記事は、カージーが使用したサーフボードに関する内容をお届けします。
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カージーが、ビラボンプロのラウンド4で乗り、話題となったボードはアシンメトリー(テール形状が左右非対称)。ライアン・バーチの専売特許とも言えるデザインですね。
クリエイティブな若きサーファー/シェイパーのライアン・バーチ
興味深い内容として、カージーはメインスポンサーであるラスティの力を借り、今後のコンテストの大半は、自身で削るハンドシェイプのボードで出場予定だそうです。
そのため、今回のアシンメトリーも当然、カージーのハンドシェイプ。頭の中で、アシンメトリーの利点を理解できたとのことで、シェイプにチャレンジしたそうです。ボード名は「Bi Polar」とのこと。
アシメントリーでチャレンジしたラウンド4の感想として、「すごい調子が良かったよ」とSNSでコメントを残しています。ちなみに、今回コンテストで使用したアシンメトリーは、オークションに出されるそうです。
今回のカージーにせよ、Tomoのボードを一般化しようとするケリー・スレーターにせよ、新たな流れが生まれているのは確かであり、近い将来、ツアーサーファーのボードデザインもより自由になりそうな予感がしますね。
ファイヤーワイヤーのTomoボードでフリーサーフ:トリスタン・サラウェイ
*下記動画から、実際にカージーがアシンメトリーに乗る映像が見る事ができます。
カージーの過去記事は、下記リンク先から参照して下さい。
ブラジルでフリーサーフ&スケート:ジョシュ・カー&ノア・ディーン
ラスティによるジョシュ・カーのツアーでのメインボード「Yes Thanks」