昨年はWA(ウエスタンオーストラリア)州、今年はNSW(ニューサウスウェールズ)州で増加傾向にあるオーストラリアでのシャークアタック。エサとなる魚の群れや海水温上昇により、サメの移動傾向は変化すると言われていますが、明白に傾向を捉えることができないのが現状です。
そのため、NSW州の中で、特に今年は発生件数が高いバリナ~バイロンベイといった北部エリアでは、住民側から殺処分を求める声が上がっているほど。いかに、深刻な問題であるのかが分かります。
そこで注目を浴びているのが、サメを寄せ付けないアイテム。今回の記事は、オーストラリアで現在ホットなアイテムとして知られるサーフセーフ(SurfSafe)に関する内容となります。
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これまでにも、当ブログではシャークアタック回避のためのアイテムを紹介してきました。大半のアイテムは、サーファー本人が身に付けるアイテムでしたね。
しかし、今回のアイテムは一味違い、サーフボードに内蔵させるタイプとなります。サーフセーフをデザインしたのは、WA州でシェイパーを務めるデイヴ・スミス。
昨年までは、オーストラリアで最もシャークアタック発生件数が多かったのがWA州であり、「これ以上、サーファーの犠牲者が増えるのが耐えらない」という思いから、デザインに乗り出したとのこと。
サーフセーフ自体は、わずか155グラムほどの軽量な小型装置です。この装置から、サメの嫌がる電子パルスが半径3メートルまで発せられので、近付いて来たサメが思わず逃げてしまうという仕組みです。ただし、100%の保証はできないとのこと。これは、しょうがないのかもしれませんね。
同装置は、2時間のフル充電で、12時間の使用が可能となっています。そのため、一日フルにサーフィンするサーファーであっても、バッテリー切れを心配する必要はないそうです。
サーフボードに内蔵という点が気になる方もいると思います。設置については、器用な方なら自分でもできるそうですが、同装置の公式サイトに、公認の設置業者の一覧があるので、そちらに依頼する方が安心ですね。お値段は、業者によりけりですが、100ドルほどとのこと。現在、設置業者は主にオーストラリア国内が大半となっています。
サーフセーフ自体の値段は、公式サイトでは389ドルとなっています。そのため、設置料も合わせると、およそ500ドル近くになりますね。果たして、サーフセーフがゲームチェンジャーとなってくれるのか気になります。
詳細については、下記リンク先の公式サイトから参照して見て下さい。
公式サイト「SurfSafe」
サーフセーフのテスト映像
https://youtu.be/q-_4nnEr79g
サーフボードへの設置映像
https://vimeo.com/79412958
過去に紹介したシャークアタック防止グッズに関する記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
近付いて来たサメも思わず逃げ出すリストバンド「シャークバンズ」
音でサメを遠ざけるシャークアタック回避商品「シャークストッパー」