一つの事に情熱を燃やす。好きなことであれば、簡単そうに思えるかもしれませんが、それを実行に移すということは並大抵のことではありません。
当ブログの読者であれば、サーフィンやマリンスポーツに情熱を注いでいる方が多いでしょう。しかし、いくら海の近くに住んでいるとしても、毎日取り組む事はないかと思います。
今回の記事は、40年以上に渡り、毎日サーフィンを続けてきたサーファーのストーリーをお届けします。そのサーファーとは、最長連続サーフィン日数(Most consecutive days surfing)のギネス世界記録保持者であるデール・ウェブスター(66歳)。
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カリフォルニア州北部のボデガ・ベイ(Bodega Bay)をホームブレイクとするデール。そんなデールによる偉大な記録がスタートしたのは、今から遡ること40年前の1975年9月3日。
その後は、雨の日も風の日も、波が大きかろうがフラットに近かろうが、来る日も来る日も海に向かっては、最低3本の波に乗る生活を送ってきました。では、なぜこのようなチャレンジを始めることになったのか?
きっかけとなったのは、1975年9月、ソリッドな南スウェルが入った時のこと。同スウェルで波乗りを楽しんでいると、日々コンディションが良くなり、気付いてみれば85日連続でサーフしていたと言います。
そこで、仲間から何気ない一言が。「せっかくだから、100日連続サーフィンにトライしたら」と。そこで、100日連続サーフィンを成功させると、地元紙でその情報が報じられ、周囲から「1年間続けてみたら」と背中を押され、40年に至ったと言います。
とは言うものの、40年という記録は、簡単に達成できたわけではありません。実はデール、40年という節目まであと僅かの今年5月、健康診断で腎臓結石が見つかり、医師から手術を勧められたのです。
しかし、手術を先延ばしにしてでも、40年連続という記録を大切にしたデール。そして記録達成後の2015年10月4日、翌日に手術を控えたデールは、14,642日連続サーフィンの最終日を楽しみ、記録が中断する事となりました。
人間誰でも、その日の気分で面倒くさいなどと思い、ちょっとしたことでも後回しにすることは良くあるので、一つの事を、これほどまで続けることが、いかに困難であるのか想像が付きますね。
そのため、ここまで継続したというデールの意志の強さから、我々は何か学ぶべきことがあるのかもしれません。