ポルトガルでのWCTイベントが終了し、12月8~20日にウェイティングピリオドが設定されたツアーイベント最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」をもって、今シーズンの幕を閉じるメンズのワールドツアー。
ポルトガルでは、ランキングトップ2であったミック・ファニングとアドリアーノ・デ・スーザがまさかの早期敗退。一方、ランキング6位であったフィリペ・トレドが優勝を果たし、現ランキング2位へと大きくジャンプアップ。結果、ミック、フィリペ、アドリアーノのポイント差がほぼない横並びで、パイプマスターズへと雪崩れ込む状況となりました。
今回の記事は、最終戦の結果により、誰が今シーズンのワールドチャンピオンに輝くのかメンズタイトルレースのシナリオをお届けします。
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最終戦を前にしたメンズWCTランキングのトップ10は以下の通り。
タイトルレースに残っているサーファー
現時点において、タイトルレースに残っているサーファーは、ミック、フィリペ、アドリアーノ、ガブリエル・メディナ、オーウェン・ライト、ジュリアン・ウィルソンの6名。
ジュリアンよりもランクが上のイタロ・フェレイラは、タイトルレースから外れています。その理由は、ワールドツアーの最終ランキングは、ワースト2のポイントを除いた合計ポイントで計算されるため。
タイトルレースのシナリオ
今シーズンは、トップ3のポイントがほぼ同じなので、上位3名のミック、フィリペ、アドリアーノは、優勝さえすれば、他のサーファーの結果に関係なく、自力でワールドタイトル確定となります。
ここからは、トップ3が最終戦で優勝できなかった場合のシナリオをお届けします。基本的には、トップ3のいずれかが3位(セミファイナル敗退)以上の結果を残すと、ガブリエル、オーウェン、ジュリアンにはワールドタイトルのチャンスはなくなります。
ミックが3位の場合
・フィリペ:3位以上でワールドチャンピオン
・アドリアーノ:2位となればフィリペとポイントが同点となりサーフオフ
*「サーフオフ」とは、最終戦終了時にWCTポイントが同点の場合、チャンピオンを決めるための直接対決となるヒート
ガブリエルが優勝の場合
・フィリペが9位以下、ミックとアドリアーノが5位以下となれば、ガブリエルがワールドチャンピオン
ガブリエルが2位の場合
・ミック、フィリペ、アドリアーノが13位以下となれば、ガブリエルがワールドチャンピオン
オーウェンが優勝の場合
・ミックとフィリペが13位以下、アドリアーノが9位以下となれば、オーウェンがワールドチャンピオン
ジュリアンが優勝の場合
・ミック、フィリペ、アドリアーノが13位以下、ガブリエルが3位以下となれば、ジュリアンがワールドチャンピオン
まとめ
今回は、ミックが勝てば4度目のワールドチャンピオン、フィリペが勝てばケリー・スレーター&ガブリエルと並ぶ20歳での史上最年少ワールドチャンピオン、ガブリエルが勝てば2年連続ワールドチャンピオンと、ドラマが生まれること間違いない展開。
また、今年はトップ4にブラジリアンが3名も入っているので、昨年同様、熱狂的なブラジリアンファンが集まり、大いに盛り上がること請け合いですね。
今年もブラジリアンがワールドタイトルを勝ち取るのか、はたまた、ミックが3×ワールドチャンプのトム・カレンやアンディ・アイアンズの記録を塗り替えるのか、非常に楽しみです。
ウイメンズのタイトルレースのシナリオは、下記リンク先から参照して下さい。
2015年度ウイメンズWCTにおけるタイトルレースのシナリオ
ガブリエル、ミック、ケリーの3名がタイトルレースに絡んだ昨年のパイプマスターズは、下記リンク先から参照して下さい。
2014年度ASPメンズワールドツアー最終戦ビラボン・パイプマスターズ
・初日ハイライト
・二日目ハイライト
・三日目ハイライト
・最終日ハイライト