凄いことになってしまいました。現地時間11月1日(ブラジル)に開催されたQS6,000イベント「マハロ・サーフ・エコ・フェスティバル(Mahalo Surf Eco Festival)」で五十嵐カノア(18歳)が優勝!!
今回の結果を受け、WQSランキングは5位に上昇し、合計ポイントは23,350へとアップ。以前の「2015年度QS3,000イベント「バンズ・プロ」優勝でWQSランク3位に浮上:五十嵐カノア」記事で今シーズンのWCT入りボーダーラインとなるWQSポイントを記していますが、大幅に予想ラインを超える事になりました。
今回の記事は、そんなカノアのブラジリアンレグ前に行われた米サーフメディアのインタビュー記事の抜粋などをお届けします。ちなみに、WCTとWQSの違いについては、下記リンク先から参照して下さい。
WSLが運営するプロサーフィンツアーの「WCT」と「WQS」について
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ブラジリアンレグでのカノアの活躍
先月の「ポルトガルでQS10,000イベント終了!現時点の五十嵐カノアのWQSランクは?」記事において、WQSイベントの中で最もグレードの高いQS10,000イベントが終了する毎にWQSランキングをお伝えすると記載しました。
しかし、現在開催されているブラジリアンレグは、QS6,000イベントが二つ開催された後に、QS10,000イベントが開催の流れ。QS後の数字が、優勝者の獲得ポイントとなり、QS6,000は二番目にグレードの高いイベントです。
しかし、QS10,000の方が圧倒的に獲得ポイントが大きいので、ランキングに変化があるとすれば、QS10,000が終了後だと思っていました。にもかかわらず、ブラジルアンレグ初戦でカノアは5位、今回は優勝により、WCT入りをほぼ確定させました。
ちなみに、本日カノアが優勝後のWQSランキングのトップ10は以下の通り。
米サーフメディアのカノアへの注目
これまで、アメリカ代表として活躍してきたカノア。そんなアメリカですが、WCTにおけるハワイを除く本土出身サーファーの数は、オーストラリアやブラジルに圧倒されています。
そのため、カノアに対するメディアからの注目度は非常に高く、今回のブラジリアンレグ前には、数々のインタビュー記事がネットでもアップされていました。そこで、気になった内容を少しだけかいつまんでお伝えします。
国籍
当ブログでも触れていましたが、カノアのインタビュー記事を見るとやはり、アメリカと日本の二重国籍とのこと。両親が日本人ですからね。そのため、WCT入りするならば、日本人として初になるのではないかと口にしています。
ただし、本人はアメリカ育ちであり、アメリカ代表選手にもなっていたので、国籍はアメリカとの気持ちが強いそうです。
とは言うものの、日本人からサポートされて今があるので、自分がワールドツアー入りすることで、日本人サーファーの刺激になればと願っているそうです。
WQS転戦生活
夢のWCT入りを目指し、世界中で開催されるWQSイベントに参加する生活を送ってきたカノア。ともなれば、ホームでゆっくりする時間はどれほどなのでしょうか?
今シーズンに関して言えば、地元であるハンティントンビーチで過ごした時間は1~2ヶ月ほどとのこと。大変そうに思えますが、何年も世界を飛び回るカノアにとっては、特に苦痛というわけでもないと言います。
WCTイベント
どうしても小波での開催がメインとなるWQSイベント。しかし、世界最高峰のサーフスポットでイベント開催されるWCTに入れば、ワールドクラスの波でのコンテストとなります。
そこで、カノアは自分のスキルをアピールしたいとのこと。特に、チョープー(タヒチ)、クラウドブレイク(フィジー)、パイプライン(ハワイ)でのイベントでは好成績を残したいと言います。
その理由は、小波しか強くないだろとの印象を覆したい反逆心のような思いを抱いているため。そのせいか、最も刺激受けたサーファーは、2014年にブラジリアンとして初のワールドチャンプとなったガブリエル・メディナとのこと。
ガブリエルはブラジリアンであるせいかアンチが多かったのですが、しっかりと結果を残してワールドチャンピオンとなったので、お気に入りだそうです。最近の若手は品行方正だと言われていますが、内に秘めた野心は昔と変わらないですね。
おわり
来シーズンのWCTにおいて、カノアが出場するとなれば、ライブ中継を見ないわけにはいきませんよね。日本育ちではないものの、見た目は完全に日本人のカノア。
早くも、来シーズンのワールドツアーが楽しみであり、ワールドチャンピオンの夢を実現してもらいたいと心から願っています!
カノアの過去記事は、下記リンク先から参照して下さい。