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ステファニー・ギルモア Photo: Thiago Diz/World Surf League

現地時間2022年6月16日(エルサルバドル)、プンタロカを舞台にしたCT第7戦「Surf City El Salvador Pro」が開催。

イベント2日目の本日は、ウイメンズのクオーターファイナルとメンズのラウンド2~クオーターファイナルまで終了しました。

本日の記事は、エルサルバドルプロのイベントレポート、本日の結果、ハイライト動画、今後の波予報といったイベント情報に関するニュースをお届けします。


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イベントレポート

メンズ

今イベントのウェイティングピリオドにおいてベストコンディション予報だった事からマラソンデイとなった本日。

メンズメインの進行となり、出来るだけヒートを消化するためにオーバーラッピングヒートを採用。

これまでの記憶の中で、敗者復活戦のラウンド2からオーバーラッピングヒートを取り入れたのは初めてだったので、それだけ明日は早くコンディションが落ちるのかと思います。

ラウンド2で番狂わせを起こしたのは、今季はリプレイスメント出場ながら来季ツアークオリファイを決めたマシュー・マギリヴリー。

序盤からミディアムスコアを2本揃えてリードするマシューに対し、なかなかリズムに乗れないコロヘ。

ヒート終盤でビッグアーリーウープをメイクして6.47をマークし、残すはバックアップスコアとなったもののタイムアップで、コロヘは早期敗退となることに。

ラウンド3に突入すると、今季ルーキーで注目のジャクソン・ベイカーとジャック・ロビンソンのヒートがハイスコアバトルとなることに。

ジャクソンはヒート序盤でエクセレントレンジの8.07、中盤には7.10をマークし、トータル15.17でリード。

そしてヒート終盤に差し掛かり、残り5分という所でジャックが8.83をマークして僅差での逆転に成功。

そしてダメ押しとして、ヒート残り30秒ほどで乗った波で、同ヒートのシングルハイエストスコア8.93をマークして堂々の勝利を勝ち取りました。

もう一つ興味深かったヒートは、昨日マックツイストをメイクしたヤゴ・ドラ、そしてCTランクトップのフィリペ・トレドのブラジリアン対決。

同ヒートはヤゴのエアリアルが目立ったものの、スコア的には中盤以降は僅差でヤゴが勝るものの、簡単にシチュエーションがひっくり返ってもおかしくない展開で進むことに。

しかしフィリペが大人しくしているわけもなく、ヒート残り7分ほどで乗った波で8.33をマークして逆転。

このライディングではコメンテーターがブローテールリバースと言っているマニューバですが、ただのフィンアウトといった感じではありませんでした。

リップにボードを当てた後、その反動を利用してリバースに持っているような珍しいアプローチのように感じます。

なにはともあれ、エクセレントレンジをマークしたことで、フィリペがラウンドアップを果たしました。

クオーターファイナルでは、ヒート2の五十嵐カノアvsグリフィン・コラピント以外は全て、オージーvsブラジリアンの対戦。

ブラジリアンはいつものトップ3であるガブリエル・メディナ、フィリペ・トレド、イタロ・フェレイラで、3人共にオージーを撃破でセミファイナルへ。

最も白熱したヒートは、カノアとグリフィンのヒート2。

同ヒートはスローな展開となり、中盤になるとカノアはトータルで14.00でリードするものの、グリフィンは8.50をマークしていたので一進一退といったところ。

そんな中、グリフィンがバックアップスコアとして6.00をマークすることで、カノアからリードを奪うことに。

それから程なくして、今度はカノアが8.87をマークしてトータルスコアを塗り替え、再びリードを奪取。

ヒート残り7分ほどになりセットが入ると、プライオリティを持っていたグリフィンは波をスルーしたのでカノアが乗り、次のセットにグリフィンが乗ることに。

そしてグリフィンが叩き出したスコアは、逆転に必要な7.71を遥かに上回る9.10。

ラストでカノアも逆転に向けた素晴らしいパフォーマンスを見せたものの、フィニッシュムーブ後にワイプアウトしてしまい、グリフィンが熾烈なヒートを制しました。

ちなみに、このヒートをWSLは「今年のベストヒート?」と記しています。

本日の結果

今後のヒート表

ウイメンズ

クオーターファイナルのみ開催となった本日のウイメンズ。

クオーターファイナルでの番狂わせは、カリッサ・ムーアの敗退。

カリッサを破ったのは、今季前半戦はツアー離脱していたものの、シーズンワイルドカードを与えられたキャロリン・マークス。

ライトポイントの会場という事でフロントサイドのカリッサは、ファンによる勝者予想では89%となっていたのですが、キャロリンが予想を覆す波乱を起こしました。

本日のハイエストスコア16.20とシングルハイエストスコア8.20をマークしたのはステファニー・ギルモア。

ステフと言えばライトポイントが大の得意で、昨年にメキシコで開催されたバラ・デ・ラ・クルスでも優勝しています。

そして本日のヒートでは、イザベラ・ニコルスを相手に、唯一エクセレントレンジを2本揃えて圧巻の勝利を収めました。

カリッサとステフのヒート以外では、ヒート1はジョアン・デフェイがサリー・フィッツギボンズに勝利、ヒート2ではレイキー・ピーターソンがコートニー・コンローグに勝利という結果となっています。

本日の結果

今後のヒート表

ハイライト動画

波予報

16日にピークに達したスウェルが少しサイズダウンとなるものの、今イベントは17日がイベント最終日の予定となっています。

まとめ

日本とエルサルバドルの時差は15時間で、日本の方が15時間進んでいます。

現地時間の6月17日午前7時5分にイベントがスタートの場合、日本時間では6月17日午後10時5分となります。

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公式サイト「Surf City El Salvador Pro

2022年エルサルバドルプロの過去記事