サム・モーガン
シャークアタックの被害を受けたサム・モーガン©Sam Morgan

先日、5年計画のシャークアタック防止策の発表をしたばかりのオーストラリアNSW(ニューサウスウェールズ)州でしたが、11月10日に再びシャークアタックが発生しました。

サメに脅かされる豪NSW州!5年計画のシャークアタック防止策の実施を発表

今回の記事は、シャークアタックの内容と、対策として即座に取り入れられる可能性があるエコ・シャーク・バリアについてお伝えします。


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事故の詳細

被害が発生したのは、バリナ(Ballina)のノースウォールと呼ばれるサーフスポット。今年2月に日本人サーファーが命を落としたサーフスポットとは異なりますが、目と鼻の先に位置しています。

日本人サーファーが被害者となったオーストラリアNSW州でのシャークアタック

被害者となったのは、WSLのジュニアイベントにも参戦している若手プロサーファーのサム・モーガン「Sam Morgan」(20歳)。事故が発生したのは、11月10日(火曜)の18時15分辺りとのこと。

サメの種類はオオメジロザメと見られ、オオメジロザメはボードと左足を一緒くたに噛み付き、サムは重傷を負いました。シャークアタック発生後、自力で何とか岸まで戻ったサムは、ビーチにいた人たちの助けを受け、病院へと搬送されました。

病院での手術後、昏睡状態に陥っていたのですが、シャークアタック発生から2日後となる12日、目を覚ましたとのことです。

NSW州における今年発生したシャークアタック

今年、NSW州で発生したシャークアタックの件数は、報告された事例だけでもすでに14件。その内、バリナで発生したのは、4件目となります。

そこで住民が求めているのは、早期のシャークアタック防止策実行。これからオーストラリアは夏になり、海に入る人が増えるため、悠長なことは言ってられないというわけです。

シャークアタック防止策のエコ・シャーク・バリア

現在、バリナで早期の対策として検討されているのが、エコ・シャーク・バリア。同バリアは、シャークネットに似たようなもので、プラスティック製のネットとなっています。

エコ・シャーク・バリア
©Eco Shark barriers

ネットの隙間は30センチ間隔になっていて、小魚は通り抜けることが可能ですが、大型のサメは通り抜けることができないというもの。また、同バリアを設置しても、生態系に害を及ぼすことはないと言います。

まとめ

今年は一時的にバリナにサメが集まっているのかどうか、専門家ですら判断が付かないとのことなので、とにかく何らかの対策をするしか進展はありえません。

同バリアを設置すれば、絶対に安全になるかどうかは分かりませんが、増加するシャークアタックに対し、少しでも事態を打破できるきっかけになればと願っています。

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