本日のイベント再開が期待されていた2015年のビラボン・パイプマスターズ。オアフ島(ハワイ)ノースショアのパイプラインを舞台にした同イベントですが、本日は残念ながらレイデイ(Layday:イベントのオフ日)となりました。
しかし、明日の開催は確実視されています。そこで今回の動画は、ワールドタイトルコンテンダーにとってはビッグマッチが目白押しとなるラウンド3について、ケリー・スレーターが分析する映像をお届けします。
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今年のタイトルレースは、イベント開催前日に負傷したオーウェン・ライトを除き、5名がタイトルレースを争っています。とは言うものの、現実的に現ランキングのトップ3が本命であり、ケリーもトップ3についてのみ言及しています。
まず、タイトルコンテンダー3名のヒート表は以下の通り。
この中で、ワイルドカード出場はジェイミー・オブライエンとメイソン・ホーの2名。WCTイベントのトーナメント表は、ランキングトップと最下位という順で組み合わせが決まるので、ワイルドカード出場のサーファーは、必然的にランキング上位との対戦となります。
上記3ヒートの中で、ケリーの分析によると、最もハードなヒートはミック・ファニング、最も楽なヒートはアドリアーノ・デ・スーザとのこと。パイプでのジェイミーの存在感を持ってすれば、誰もが納得ですね。
続いては、パイプラインとバックドアのどちらがタイトルコンテンダーに有利かという話。パイプとバックドアは同じピークからブレイクする波で、レフトがパイプ、ライトがバックドアとなります。
ミック、アドリアーノ、フィリペ・トレドの3名はみなレギュラーフッターであり、フロントサイドとなるバックドアが有利とのこと。ジェイミーやメイソンといったローカルは何でもオッケー。
パイプがメインになれば、ミックにとっては不利であり、フィリペに至ってはメイソンに勝てないだろうとまでケリーは話しています。ここまでくると、アドリアーノには触れません。ラウンド3を無難に勝ち上がると考えているのでしょう。
さて、それでは明日の波予報。現地時間15日にじっくりとサイズアップしてくるスウェルは、16日午前がピークで6~8フィート。午後になると、ゆっくりとではありますがサイズダウン傾向だそうです。
気になるスウェルの向きは北西。パイプは西スウェル、バックドアは北西~北スウェルが良いと言われています。また、パイプは北寄りにスウェルの向きが回り始めると、クローズアウトになりやすいとのこと。
つまり、明日はバックドアがメインになるのではないでしょうか。そうなると、ミックとフィリペにとっては好都合であり、白熱したヒート展開になりそうですね。
明日は朝一から開催されると思うので、日本時間ならば17日午前3時頃からスタートだと思います。シーズン終わりとなるビッグイベント。是非ともライブをチェックして見て下さい。
ちなみに、ケリーもまだ勝ち上がっているので、ケリーが美味しい所を持って行ってしまうかもしれませんね。ケリーのヒートも楽しみです!
公式サイト「Billabong Pipe Masters」
2015年パイプマスターズのこれまでの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。
2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:トライアル