ギャレット・マクナマラがトウインサーフ(ジェットスキーで牽引してもらって波に乗るスタイル)で、ギネス世界記録に認定された世界最大の波に乗ったのがポルトガルのナザレ。
近年では、ヨーロッパのビッグウェイブスポットが世界中のビッグウェイブサーファーから注目されているのです。では、ヨーロピアンのビッグウェイブサーファーは?
当然ながらハードコアなチャージャーはいるのですが、サーフスポットほど注目されていないのが現状。ヨーロッパのビッグウェイブサーファーの大半は、サーフィン以外の仕事をしながらビッグウェイブを狙っているので、サーフィンでお金を稼いでいないという点においてはプロではなく一般サーファーのためです。
そんなヨーロッパにおいて、プロのビッグウェイブサーファーとして活動しているのがイギリス出身のトム・バトラー「Tom Butler」(26歳)。今回の動画は、トム・バトラーが初めてビッグウェイブイベントに参加した際のドキュメント映像をお届けします。
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アイルランドのビッグウェイブスポット「マラモア」において、この人ありといった存在となっているトム。当ブログでマラモア動画を紹介する時には、トムが登場することが多いです。
そんなトムが目標にしているのが、プロサーフィンツアーを運営するWSL(ワールドサーフリーグ)によるBWT(ビッグウェイブツアー)イベントの参加。ただし、通常のサーフイベントと異なるBWT。
というのも、生死を賭けたトライとなるので、基本的にビッグウェイブイベントは参加費を払えば誰でも参加できるのではなく、運営サイドが人選をする招待制イベントであるためです。
そのため、今年頭にスペインのラ・バカ(La Vaca)で開催されたビッグウェイブイベントにおいて、トムはビッグウェイブイベント初参加を果たしたのです。そして初参加の結果は準優勝。
ちなみに、ビッグウェイブイベントの大半は、通常のサーフコンテストと採点方法が異なります。通常であれば、ヒート中のベスト2スコア(一本のライディンが10点満点なので最大トータルスコアは20点)を合算したスコアで判定。
という事は、例えば一人のサーファーが一本乗ってパーフェクト10を出し、後は一本も乗れない可能性もあります。そして他のサーファーが、ミディアムスコアとなる5ポイント台を二本揃えたら、パーフェクト10を出したサーファーの敗退となります。
ビッグウェイブイベントでは、一本でも凄いチャージを見せたサーファーを評価するために、二本のライディング中、最も高いスコアを2倍にし、トータルで30点満点という方式を取っています。
つまり、そこそこのライディングを二本揃えたサーファーが、とんでもないライディングを一本でも見せたサーファーに勝ってしまうのはおかしいという採点基準なのです。
この採点方式により、ファイナルで9ポイントを出したトムは、ビッグウェイブイベント初参加にして準優勝という好成績を収める事となったのです。
果たして、今後は目標であるBWTイベントに招待されるのかどうか、注目のビッグウェイブサーファーですね。