現地時間3月13日(オーストラリア)、ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台にしたWCT初戦となるメンズの「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト(Quiksilver Pro Gold Coast)」のラウンド2ヒート1~10が開催されました。
本日は予報通りに波がサイズアップしないばかりか、風向きも予報とは大きく異なる北寄りのオンショア。せめて風向きが変わるまではとの思いから、長い時間待機状態を強いられることに。
そんな願いも虚しく、一向にコンディションは改善しなかったものの、今後は波が期待できないので午後になると強引にリスタートさせました。
2016年WCT初戦「クイックシルバープロ」&「ロキシープロ」@ゴールドコーストの予告編
2016年WCT初戦「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト」:初日ハイライト
2016年WCT初戦「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト」:二日目ハイライト
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波が割れづらくなる満潮が午前11時だったので、それまでに少しでもヒートをこなそうとスタートとなった本日。結局、ラウンド2ヒート1~3だけ午前に開催しましたが、ショルダーの張るリッパブルな波は少なく、波乱の連続。
わずか3ヒートのみ開催の午前にして、ジュリアン・ウィルソンとケリー・スレーターが、リプレイスメント出場サーファーに敗れて一コケの結果となりました。
ケリーの対戦相手はスチュアート・ケネディ。スチュアートは、Tomoことダニエル・トムソンのライダーで、ケリーも自身のボードブランド「スレーターデザインズ」でTomoのボードデザインを取り入れているので、興味深いマッチアップ。
ヒート自体は厚めの波がメインの中、ハイスコアは出ていなかったので、どう転んでもおかしくない状況。そんな中、ヒート終盤でスチュアートがショルダーの張る波を掴み、リスキーなハイパフォーマンスで9.50ポイントをマーク。この一本が全てを決め、さらには本日のシングルハイエストスコアになりました。
ケリーのヒート後は、長い長い待機状態となり、結局コンディションが改善しないままにリスタートが決定。波は良くないので、こうなると番狂わせが多発となります。
ジョーディ・スミスにカイ・オットンは、ライアン・カリナンとコナー・コフィンというツアールーキーに敗退を喫する結果となっています。
ヒート9では五十嵐カノアが登場。対戦相手は、ツアー2年目となるハワイアンのキアヌ・アシン。現在のメンズWCTサーファーの中で一番小柄な身長5'5(165センチ)でありながら、パワフルなサーファーですね。
同ヒートも波が良くなく、どちらが勝ってもおかしくないミディアムスコア続きとなりましたが、0.01ポイント差という僅差でカノアが制しました。ヒート展開は何にせよ、初のWCTイベントでの勝利は大きな自信となるので、貴重な勝利と言えますね。
今後の波予報ですが、明日14日は最大セットでオーバーヘッドほどの予報で、午後からは徐々にサイズダウンの予報。15日は腰~肩、16日は腰~頭となっていますが、風波であることを考えるとあまり期待通りにならない可能性が高いと思います。
現時点で残されたヒート数は、メンズが29ヒート(14時間半)ウイメンズが11ヒート(5時間半)で、1ヒート30分なので男女合わせて終了させるには合計で20時間必要。
これまでのよう、満潮付近に開催できないコンディションになると、少なくとも3日間は必要となります。小波勝負になるのは目に見えているのですが、今年もフィリペ・トレドに有利かなと思います。
イベント詳細については、下記リンク先の公式サイトをチェックして下さい。
公式サイト「Quiksilver Pro Gold Coast」
本日の結果
・ラウンド2
Heat 1: Adriano de Souza (BRA) 15.30 def. Wade Carmichael (AUS) 11.00
Heat 2: Sebastian Zietz (HAW) 13.10 def. Julian Wilson (AUS) 11.87
Heat 3: Stuart Kennedy (AUS) 15.73 def. Kelly Slater (USA) 13.10
Heat 4: Josh Kerr (AUS) 13.50 def. Adam Melling (AUS) 10.83
Heat 5: Ryan Callinan (AUS) 15.74 def. Jordy Smith (ZAF) 12.00
Heat 6: John John Florence (HAW) 14.36 def. Davey Cathels (AUS) 12.66
Heat 7: Conner Coffin (USA) 13.33 def. Kai Otton (AUS) 13.16
Heat 8: Adrian Buchan (AUS) 15.37 def. Alex Ribeiro (BRA) 13.47
Heat 9: Kanoa Igarashi (USA) 12.27 def. Keanu Asing (HAW) 12.26
Heat 10: Jadson Andre (BRA) 11.43 def. Miguel Pupo (BRA) 9.07
ハイライト動画
https://youtu.be/2o6ucXul6xM
五十嵐カノアのラウンド2ヒート9ダイジェスト動画
https://youtu.be/5X32Qy6hW0o