Photo: dailymail.co.uk
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近年、サメの脅威に脅かされているサーフコンテスト。Jベイ(南アフリカ)で開催れたワールドツアーイベントの決勝中、奇跡的に無傷で済んだものの、ミック・ファニングがシャークアタックに遭う映像が生中継で全世界に配信されたためです。

Jベイ(南アフリカ)のWSLサーフイベント決勝でシャークアタック発生:ミック・ファニング

そのため、サメが出やすいエリアでのWCTイベントでは、監視体制が強化されています。しかし、サーフコンテスト中における海の脅威はサメだけではありませんでした。

今回の記事は、現在開催中となっているWQSイベント中、クロコダイルが出没してイベント中断となったニュースをお伝えします。


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クロコダイルが出没したのは、エステリリョス・エステ(コスタリカ)で現在開催中となっているQS3,000イベント「Essential Costa Rica Open」。推定6~8フィート(約1.8~2.4メートル)のクロコダイルは、ラインナップにいるサーファー近くに姿を現われました。

クロコダイルを最初に目撃したのは、ラウンド2ヒート8に出場していたタイラー・ガンター。タイラーによると、状況は以下の通り。

クレイジーだったよ。波待ちしている時、何かでかいものが泳いできたのが目に付いたんだ。そいつは水中に消えていった後、僕から1.5メートルほどの距離で浮上してきて目があった。

僕は「ヤッベー、クロコダイルだ!」って気分。ヒートの残り時間はあったから、勝ちたい気持ちではいたんだけど、再びプカーって浮上してきてね。もう勝ち負けなんてどうでも良いやって思って、ダッシュで海から上がったよ。

タイラーからの報告で事態を把握したイベント運営陣は、すぐさまイベントを中断。イベントオーガナイザーのディエゴ・ナランホは、「安全が第一。イベント中断後、クロコダイルが出没した辺りにジェットスキーを走らせ、その場からクロコダイルが離れるように仕向けたんだ」とのこと。

さらにディエゴは「コスタリカではクロコダイルが海に出没する事は珍しくないんだ。コスタリカだけでなく、中米では十分に可能性があることで、それがたまたま今日だったってこと」と言及。

そんな背景があるせいか、イベント中断の30分後には何事もなかったかのようにヒートが再開されたと言います。

ちなみに、およそ2ヶ月前、コスタリカのタマリンドではアメリカ人サーファーがクロコダイルに襲われ、右足を失う被害を受けています。

タマリンド(コスタリカ)の川でサーファーがワニに襲われ片足切断の事故

サーフィン中の事故ではシャークアタックが強いイメージとしてありますが、クロコダイルやエイなども非常に危険で、被害に遭えば命を落とす恐れもありえます。

初めてのエリアを訪れる際は、何が危険であるのかといった事前情報を入念に確認する必要がありますね。すべては自己責任であり、自分の身は自分で守るしかないので。

参照記事:「Surf Contest Postponed Due to Crocodile in Lineup