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Photo: WSL

現地時間2020年12月20日(ハワイ)、ハワイのオアフ島ノースショアのパイプラインへと会場を移動してウイメンズCTイベントの初戦「Maui Pro」が終了。

ウイメンズCTイベントとしては初開催となったパイプラインでのイベント最終日は、タイラー・ライトの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、マウイプロのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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イベントレポート

クオーターファイナルのヒート4からスタートとなったマウイプロ。

マウイプロというイベント名ですが、イベント会場で発生したシャークアタックで被害者が命を落とす事故により、会場をパイプラインに変更となりました。

ウイメンズのCTサーファーレベルのパイプイベントは、5年ほど前にエキシビジョンという形で行われましたが、正直言って厳しいかなというのが個人的な感想でした。

Photo: WSL / KEOKI SAGUIBO

大きな要因としては、今回のコメンテーターも何度も口にしていましたが、メンズと比べてウイメンズはパドルパワーで劣るので、ホローな波でのテイクオフになるとスーパーレイトなポジションとなるためです。

今回もまたパイプと言う会場であり、交互に開催しているメンズでは何度となくバレルがメイクされるものの、ウイメンズでメイクされたバレルは数える程度でした。

最も素晴らしいパフォーマンスであったのは、セミファイナルのカリッサ・ムーアでパーフェクト10に近い9.60をマーク。

カリッサ・ムーアの9.60

ファイナルに進出したのはカリッサとタイラー・ライトで、いずれもワールドチャンピオンという存在。

ファイナルの口火を切ったのはタイラーで、バレルに入ったもののクローズアウトで潰されることに。

その後はカリッサがパイプラインのバレルにチャージするものの、カリッサも潰されてメイクには至らず。

それからヒート中盤まで両者ともに波に乗らず、痺れを切らしたタイラーがターン勝負に出て、バックドアで2本のターンを入れて5.17のコール。

タイラーのライディング後、再び静かな時間が続き、ようやく動きがあったのはヒート終了まで残り2分を切ったタイミング。

カリッサがパイプのバレルにチャージし、ようやくメイクすることに。

Photo: WSL

この時のシチュエーションは、タイラーが7.10、カリッサが1.83で、カリッサが逆転に必要なスコアはわずか5.27。

タイラーがターンのみで5ポイント台をスコアしていたので、カリッサのパイプバレルはかなり高いスコアになると思っていたのですが5.40とギリギリでの逆転。

ここからは主観が入るのですが、ヒートにおいてラストライドになると見られるライディングで逆転する時は、ドラマティックな演出にしようと狙っていると思えるほどスコア的にギリギリで逆転することが多いです。

今回のカリッサのスコアもまさにそうで、そのままヒートが終わればそれでも良かったのですが、タイラーが残り1分を切ったところで波をキャッチ。

波のサイズはあったのですが、タイラーにしては軽いターンを複数回入れる程度のライディングでスコアが3.17とコールされ、タイラーが大逆転で優勝を果たしました。

タイラーのターンのみのライディングがカリッサのバレルとほぼ同スコアであったり、パイプと言う会場でバレルをメイクしていないタイラーが優勝というのは少しモヤモヤが残る結果でした。

ハイライト動画

イベントのフル動画:パート2

イベントのフル動画:パート1

本日の結果

最新CTランキング

まとめ

次なるCTイベントは、ハワイのオアフ島ノースショアのサンセットビーチを舞台にしたCT第2戦「Sunset Pro(サンセットプロ)」。

サンセットプロのウェイティングピリオドの設定は、2021年1月19~28日となっています。

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公式サイト「Maui Pro presented by ROXY

2021年マウイプロの過去記事