表彰台のジョンジョンを頭上から見下ろすケリー・スレーター Photo: WSL
表彰台のジョンジョンを頭上から見下ろすケリー・スレーター Photo: WSL

20歳の時に最年少記録、39歳の時に最年長記録でメンズのワールドチャンピオンに輝いた11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター「Kelly Slater」(44歳)。

ちなみに、20歳の最年少ワールドチャンピオンという記録は、2014年にガブリエル・メディナがワールドチャンピオンになったことでタイ記録となっています。

すでに偉大過ぎる記録を樹立しているケリーですが、ジョンジョン・フローレンスが今年ワールドタイトルを獲得後、来年2017年は自身のタイトルをさらに増やす覚悟を口にしました。

今回の記事は、WSL(ワールドサーフリーグ)によるケリー・スレーターへのインタビュー記事の内容をお届けします。


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ポルトガルイベントにおいて、イベント優勝とワールドタイトルを確定させたジョンジョン・フローレンス。果たして、その時のケリーの心境はどのようなものだったのか!?

「弟を誇りに思う兄貴のような気持ちだった。ジョンが10歳に満たない頃から知ってるんだから。僕はすでにあのイベントでは敗退していたから、ポルトガルを去っていてもおかしくなかったんだ」。

「でもね、会場に残った方が良いんじゃないかなって思った。どんな展開になるのか興味があったし、ジョンのワールドタイトルが決定するなら、その場に居合わせたかったし」。

今年2016年のジョンジョンのタイトル、2014年のガブリエルのタイトルと言い、ようやく世代交代が起こり始めたメンズのワールドツアー。そこでアンディ・アイアンズが3年連続でタイトル獲得後の2005年から、ガブリエルのタイトル前までの歴代ワールドチャンピオンをチェックすると以下の通り。

2013年:ミック・ファニング
2012年:ジョエル”パーコ”パーキンソン
2011年:ケリー・スレーター
2010年:ケリー・スレーター
2009年:ミック・ファニング
2008年:ケリー・スレーター
2007年:ミック・ファニング
2006年:ケリー・スレーター
2005年:ケリー・スレーター

ケリーがタイトルを獲得していない年をチェックすると、2007年はケリーが2位、2009年はケリーが6位でパーコが2位、2012年はケリーが2位でミックが3位、2013年はケリーが2位でパーコが3位。

つまり、ケリー、ミック、パーコの3名でのタイトルレースが定番となっていたのです。ケリーとしては少し刺激が少なくなっていたのかもしれません。

過去を振り返ると、2000年以前に6回ワールドタイトルを獲得し、ワールドツアーをセミリタイアしていた経験を持つケリー。その後、ツアー復帰を果たした理由はアンディ・アイアンズの台頭と言われています。

強いサーファーが出現すると元来の負けず嫌いな性格から、モチベーションを高めていくケリー。ガブリエルやジョンジョンのワールドタイトル獲得によって、再び火が点いたのでしょう。

「来年はもう一つタイトルを増やしたいって考えてる。今シーズン後半戦の展開に大きな刺激を受けたんだ。これから4ヶ月掛けて、体調、モチベーション、サーフボードの全てを万全にするつもりだよ」。

一度火が点いたら止められない存在のケリー。セミリタイア後に5度もワールドチャンプに輝いたことから明白ですね。

ジョンジョンやガブリエルといったニュージェネレーションに加え、今年は充電期間としていたミック・ファニングも再びのタイトルを狙ってツアー復帰予定の来シーズン。熱いシーズンになりそうな予感がします。

参照記事:「Slater: "I'm Going to Take One More Stab at a Title"

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