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Image: WSL

今なお国際間の移動制限があることから、3月半ばから全てが止まった状態となっているWSLイベント。

ワールドツアーのCT(チャンピオンシップツアー)は初戦すら開催されずにペンディングとなったのですが、ようやく2020年シーズンのWSLイベントのキャンセルが正式に発表されました。

またシーズンキャンセルに伴い、2021年シーズンからのツアー大変革に関する大枠が公表となりました。

今回の記事は、WSLが発表した2021年シーズンにおけるツアー変革案、そして今季のリージョナルでのスペシャルティイベントなどといったニュースをお届けします。


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2020年シーズンは、新型コロナウイルスの影響を受けCTやQS(クオリファイングシリーズ)といった全てのWSLイベントのキャンセルを発表しました。

2021年シーズンのスケジュールについては、あくまでも新型コロナ騒動が落ち着いたと想定した上での日程となっているので変更の可能性はあるとのこと。

ここからは2021年シーズンの予定スケジュールをお届けします。

CT(チャンピオンシップツアー)

*Shiseido Maui Pro presented by ROXY: Maui, Hawaii
November 25 - December 6, 2020

*Billabong Pipe Masters: Oahu, Hawaii
December 8 - 20, 2020

*MEO Pro Portugal: Peniche, Portugal
February 18 - 28, 2021

*Corona Open Gold Coast presented by Billabong: Queensland, Australia
March 18 - 28, 2021

*Rip Curl Pro Bells Beach: Victoria, Australia
April 1 - 11, 2021

*Margaret River Pro: Western Australia, Australia
April 16 - 26, 2021

*Oi Rio Pro presented by Corona: Saquarema, Brasil
May 20 - 29, 2021

*Surf Ranch Pro: California, USA
June 10 - 13, 2021

*Quiksilver Pro G-Land: Indonesia
June 20 - 29, 2021

*Corona Open J-Bay: South Africa
July 7 - 19, 2021

*Outerknown Tahiti Pro: Teahupo'o, Tahiti
August 26 - September 6, 2021

*The WSL Finals: Location TBD
September 8 - 16, 2021

大きな変更点は以下となります。

・シーズンスタートがメンズが12月のパイプマスターズ、ウイメンズが11月のマウイプロとなり、正確に言えば2021年シーズンは2020年終わりからスタート

・フランスイベントが無くなり、ウイメンズはタヒチイベントが追加となり、男女ともにCTは計10戦

・「WSLファイナル」とは一日のみ開催でワールドチャンピオンを決定(男女共にトップ5のみ参加となり、ファーストヒートは「5位vs4位」、セカンドヒートは「ファーストヒート勝者vs3位」と続いていき最終的な勝者がワールドタイトル獲得)

・2022年シーズンからはミッドシーズンカットが導入(ちょうど半分の5イベントを終えた時点で、ランキングからメンズは18名、ウイメンズは12名と半数のCTサーファーがツアー脱落)

CS(チャレンジャーシリーズ)とQS(クオリファイングシリーズ)

CSはワールドツアーであるCT入りをかけたツアーということで2部リーグ的な位置付けであり、QSはCSイベント出場権を得るための3部リーグ的な位置付けとなります。

CSはCT残留を逃したサーファーが再度のCTクオリファイを目指して出場することから、CTシーズン終わりとなる8~12月が開催シーズン。

QSはCSイベントの出場権獲得を目指すリーグということで、QSシーズンの終わりは6月となり、6月までに積算したポイントで8月からスタートのCSへの出場権を得られるかどうかが決まります。

今年2020年はQSイベントが途中でキャンセルとなりましたが、3月中旬までに獲得したQSポイントは2021年シーズンにも引き継がれることになるとのこと。

WSLカウントダウン

今季のツアーはキャンセルになったものの、その理由は国際間の移動制限がネックになっているからであり、国内間の移動は制限がかかっていないケースが多いので、開催予定となっているのがWSLカウントダウン。

WSLカウントダウンとは、CTサーファーをフィーチャーしたリージョナルでのシーズン前のエキシビジョンイベントです。

開催地は、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパとなり、イベント情報は以下となります。

アメリカ

イベント名:「Rumble at the Ranch」
会場:サーフランチ
開催時期:8月
フォーマット:男女混合チームによるイベント

オーストラリア

イベント名:「Australian Grand Slam」
会場:ゴールドコーストとマーガレットリバー
開催時期:9~10月
フォーマット:ストライクミッションイベント

ヨーロッパ

イベント名:「Euro Surf Cup」
会場:フランスとポルトガル
開催時期:9月後半~10月前半

まとめ

何年も前から話題になっていて、WSL関係者も実行すると口にしていたものの踏み込めていなかった変革がついにスタートとなるわけですね。

内容としては、基本的にここ数年話題となっていた内容にほぼ近い形です。

以前までの話を考えれば、シーズン初戦となるハワイイベントを1~2月辺りに移動できればベストだと思いますが、ハワイから許可が下りないのでしょう。

興味深いのは、CT開催時期の関係から南半球でのイベントが大半となっているので、CSイベントの会場は北半球が多くなると予想できます。

最も気になるWSLファイナルについては、会場はまだ未定となっているものの、これまで噂されていた通り9月開催ということでインドネシアの可能性が高いと思います。

今回の発表もまだ大枠と言うことで、さらなる詳細についてはこれから発表となることでしょう。

最後に、新たなスケジュールはエキサイティングではあるものの、現実的に考えて世界トップ2の新型コロナ感染国となっているアメリカとブラジルが、11月に両国間で移動制限を緩和しているとは考えにくいのですが…。

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公式サイト「WSL

2020年WSLイベントスケジュールの過去記事