7月11日(火曜)午前11時、北カリフォルニアのメジャーサーフスポット「スティーマーレーン」の沖合400メートルほどで、カヤッカーがホホジロザメと遭遇。
ホホジロザメはカヤックの前方に噛みつき、その衝撃でカヤッカーは海中へと転落しました。幸いにして、その後は興味を失ったのかホホジロザメが再び襲ってくることはなく、カヤッカーは港湾パトロールに無線連絡し、無事に救助されることに。
今回の記事は、カヤッカーがシャークアタックを受けたことにより、当局が下したアクションプランに対するサーファーの反応などをお届けします。
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シャークアタック発生後、当局は安全性を確保するため、シャークアタック発生現場から半径1マイル(約1.6キロ)のエリアにおいて、4日間に渡る入水禁止令を発令。
すでに海に入っていたサーファーなどは、事故発生から2時間後となる午後1時頃には全員海から上がるように命じられ、スティーマーレーンのラインナップは無人となりました。
入水禁令が発令されている期間にもしも海に入った場合、逮捕されることはないものの、罰金500ドルが課せられるとのこと。
しかし、シャークアタックは当然のリスクと考えるサーファーも多いため、11日の午後5時頃には20名以上のサーファーが海に戻っていたとか。
今回の件に関するサンタクルズのローカルプロサーファーであるケン”スキンドッグ”コリンズの意見は以下の通り。
サーフィン禁止だって。何だよそれ!?シャークアタックよりも、ヤク中に襲われる可能性の方が遥かに高いのに。
かつてはエアリアルサーファー、その後はビッグウェイブサーファーとしてエディイベントへの出場経験もあるダリル”フリー”ヴィロスコのコメントは以下の通り。
これまでサンタクルズで暮らしてきて、こんなことは初めてだけど、(入水禁止は)ちょっとやり過ぎじゃない。サメは常に海にいるんだから、海に入るのはあくまでも自己責任。
(当局は)みんなをビビらせたいだけじゃないかなって思う。レーン(スティーマーレーン)が炸裂すれば、サーフするつもりだよ。
真っ向から意見が対立するサーファーと管理側。何が正しくて、何が間違っているかといった答えもありません。
一つのエリアにおけるシャークアタック発生件数自体が、世界的に見てもあまりに事例が少ないので、データからの判断は難しい上、シャークアタックの発生したエリアでは「こんなことは今までになかった」とローカルが口にすることが大半なためです。
今回の北カリフォルニア一部エリアにおける海への入水禁止令が解除されるのは、15日(土曜)午前となっています。
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参照記事:「Santa Cruz issues 4-day ban after great white shark attack」