とてもコンディションに恵まれ開催された2017年メンズCT第6戦のJベイオープン。
しかし、2×ロングボードワールドチャンピオンであるジョエル・チューダー「Joel Tudor」(41歳)は、最悪なプロコンテストであったと同イベントをSNSで酷評。
今回の記事は、ジョエル・チューダーがJベイオープンを批判した真相に関する内容をお届けします。
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ジョエルがJベイオープンを非難した理由は、イベント内容ではなく、イベントのタイトルスポンサーであるコロナにありました。
ジョエルのSNS投稿は以下の通り。
ジョエルが批判しているのは、統計的に若い視聴者が多いイベントの冠スポンサーがアルコール企業という点、アルコールはドラッグ使用への入り口という点、アルコールを認めながら大麻(マリファナ)が批判される点。
とても興味深いのは、日本ではマリファナがハードドラッグの入り口と言われていますが、ジョエルの主張はアルコールというところ。
アメリカではマリファナが合法化の波に乗ってきているといったカルチャーの違いなどもあると思いますが、飲酒にまつわる事故や依存症などを考えると、ジョエルの考えも一理あるかと思います。
今回のジョエルによるSNS投稿後、真意を知ろうと豪スタブ誌がインタビューを行っているので、ここからはその内容についても触れていきます。
まずは大前提として、ごく稀にお酒を飲むことはあるけれどもビールは決して飲まないというジョエル。そんなジョエルは、昨シーズンのハワイで話題となった「Weedmaps」のライダーで、マリファナは吸うと言います。
では、ジョエルはお酒の代用品としてマリファナを好んでいるのかと言うと、そういうわけではありません。マリファナを吸ってハイになるのは、あくまでも一つの側面に過ぎないとのこと。
医療目的に加え、森林伐採、ガソリン製造、サーフボードの製造など環境面においても大麻の活用は大きなプラスになるのでサポートしていると言います。
その一方、アルコールは毎年多くの人間を殺している「悪魔の毒」とジョエルは切り捨て、そのアルコールをプロモーションしているサーフ業界やWSLに怒りを覚えているのです。
アメリカではかつて禁酒法が施行されていた時期もあったりしたものの、今では大々的に広告がなされているほどお酒は一般的なものです。
マリファナに関しても同様で、まさか合法化の流れが生まれるとは思いもしませんでしたが、時代の移り変わりと共に固定概念も変化しています。
ジョエルの考えとしては「10年後には、アメリカ全域でマリファナは合法化されているだろうね」とのこと。
もしかしたら、マリファナ業界がワールドツアーイベントのタイトルスポンサーになる日が来るのかもしれません。
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参照記事:「Joel Tudor Condemns WSL Over Impure Sponsor」