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五十嵐カノア Photo: WSL / Heff

現地時間2022年2月16日(ハワイ)、オアフ島サンセットビーチを会場としたCT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」が開催。

昨日のビッグスウェルが十分に残ったイベント2日目の本日は、予想通りにメンズのラウンド3~4まで一気に進める展開に。

そして早くもメンズのクオーターファイナリストが出揃う事になりました。

今回の記事は、ハーレープロサンセットのイベントレポート、本日の結果や今後のヒート表、動画、今後の波予報といったニュースをお届けします。


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イベントレポート

ケリー・スレーターとボードキャディのジャクソン・ドリアン Photo: WSL / Heff

本日も注目の存在は、何と言ってもイエロージャージを着用しているケリー・スレーターでしょう。

本日のケリーはラウンド3で、リプレイスメント出場のマシュー・マギリヴリーと対戦したのですが、ジョンジョンからインターフェアを取られるという不思議な状況に。

本日はオーバーラッピング進行だったので、ケリーの直前のヒートはジョンジョンが出場していて、ジョンジョンのヒートが後半に突入した時にケリーのヒートがスタート。

オーバーラッピングでは後半戦のヒートのサーファーがプライオリティを持っているので、ヒート前半戦のサーファーたちは余った波にしか乗れません。

そしてケリーが波に乗りボトムターンをしていると、ジョンジョンがギリギリのタイミングで波に乗り、ケリーはインターフェアを取られることに。

ケリー本人のコメントは以下となります。

僕がボトムターンに入った時、「マジかよ、ジョンのライン上にいる」って思った。

頭の中で瞬時にあらゆるシナリオを想定したよ。

僕らはラインを交差してないけど、こっちがラインを交差することになるし、ジョンがテイクオフする前に僕のラインをホワイトウォーターが消すだろう。

ホワイトウォーターに飛び込む選択肢も考えたけど、ジョンの方向へとサーフボードが吹っ飛んでいってヒットする恐れもある。

色々考えた末に、間違った判断を下したようだね。

あの時点でマット(対戦相手)はすでに9ポイントを出していたから、僕にとってはヒートが始まることなく終わった感じだよ。

ちなみに、ケリーにインターフェアを取らせたジョンジョンは、ラストの大逆転を狙ってのテイクオフだったのですが、逆転とは行かず、ケリーと同じラウンド3での早期敗退となっています。

ラウンド3での番狂わせとしては、パイプでも活躍したワイルドカードのバロン・マミヤが、今度はイタロ・フェレイラを撃破。

7ポイント台を2本揃えたバロンに対し、イタロはグッドレンジさえマークできない珍しいヒートでした。

ラウンド4に進むと、ヒート1ではリプレイスメント出場のカイオ・イベリがコロヘ・アンディーノを破る番狂わせを起こすことに。

今季のカイオはガブリエル・メディナのリプレイスメント出場としてCTイベントに出ていて、パイプでは3位、今イベントはクオーターファイナリストと好調です。

ヒート3では、バロンが再びの快挙としてデイヴィッド・シルヴァを破り、クオーターファイナリストへと名乗りを上げました。

バロンはパイプでは9位となっていて、カイオ同様、手に入れたチャンスをものにしています。

本日のハイスコア対決となったのは、ヒート5のフィリペ・トレドとイーサン・ユーイングの対戦。

フィリペはJベイで2年連続優勝を果たしている通り、レールゲームも得意としていて、スタイルのイーサンもカーヴィングは得意中の得意。

そんな2人の対戦ということでハイレベルとなり、勝ち上がったイーサンのスコアは9ポイント台と8ポイント台で、本日のトータルハイエストスコアとなる18.23。

一方のフィリペも負けはしたものの、16.50ポイントをマークしていて、本日のラウンド4で勝ち上がったどのサーファーよりも高いトータルスコアでした。

イーサンのトータルハイエストに対し、シングルハイエストスコア9.77をマークしたのは五十嵐カノア。

カノアはCTデビュー時からレールゲームのイメージが強く、最近ではさらに安定感とパワーが増した感のあるカーヴィングはジャッジからの評価が高くなっています。

珍しく若手が目立つことになったメンズラウンドのクオーターファイナリスト。

興味深い点はランキングトップ争いで、勝ち残ってるサーファーでケリーを追う1番手はCTランク2位のセス・モニーツで、現時点での結果からすでにトータルポイントではケリーを抜いています。

つまり、ケリーのイエロージャージはひとまず今イベントで終了。

セスに続くのはCTランク3位のカイオ、CTランク5位のカノアとなっていて、今後の結果次第で、カイオとカノアもケリーのトータルポイントを上回る可能性はあります。

本日の結果

今後のヒート表

ハイライト動画

ポストショー

波予報

現地の明日17日は一日を通してサイズダウン傾向で、午前はフェイスで10~12フィート、午後は8~10フィートの予報。

風向きは本日と同じくサイドオフショアとのこと。

おそらく17日はウイメンズラウンドがオンになることでしょう。

ちなみに、18日以降は風向きが悪くなってしまうので、しばらくレイデイ(Layday:コンテストのオフ日)が続くと見られます。

まとめ

日本とハワイの時差は19時間で、ハワイが19時間遅れています。

現地時間の2022年2月17日午前8時にイベント開催の場合、日本時間は2022年2月18日午前3時となります。

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メンズ「Hurley Pro Sunset Beach

ウイメンズ「Hurley Pro Sunset Beach

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