すべてのサーフスポットにはパイオニアが存在して、僻地ともなれば冒険家といったサーファーが開拓してきました。
中でも、サーファーにとって今やメジャーサーフエリアであるインドネシアもまた、昔は誰も知ることもなくブレイクする無人のパーフェクトウェイブが山ほどあったわけです。
今回の動画は、インディーズトレイダー号の船長であるマーティン・デイリー(60歳)がインドネシアのサーフスポット開拓の過去を振り返る映像をお届けします。
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リップカールによるザ・サーチのよう、以前にはクイックシルバーがザ・クロッシングという世界のヴァージンウェイブをボートトリップでスコアする企画を行っていて、その船長を務めていたのが今回のマーティン。
そのマーティンが発見したサーフスポットの中で、特に記憶に残っているのが、インドネシアのジャワ島南西部沖合のパナイタン島に位置するワンパームポイント(One Palm Point)と言います。
マーティンによると、1980年代初期にインドネシアで知られていたサーフエリアは、バリ島、Gランド(ジャワ島)、ニアス島のみだったとのこと。
しかし、まだまだ未開拓のサーフスポットがたくさん眠っていると考えたマーティンは、83年にシンガポールへと飛び、周辺エリアの海図を購入するとアドベンチャーがスタート。
そして発見したのがワンパームポイント。ラインナップへと一目散に飛び込んだマーティンは、じっくりと最大サイズのセットを待ち(サイズがある方が水深があるためでしょう)、ファーストライドを決めることに。
マーティンがファーストライドしたのでサーフスポット名を決める事となり、ラインナップ正面の陸地に一本のヤシの木があるポイントブレイクであった事から、名付けたのはワンパームポイント。
そんなマーティンは、その後も数々のサーフスポットを開拓していき、100以上のスポットを発見したと言います。ちなみに、当初はリストアップしていたものの、100を超えてからリストアップを止めたとのことで、実際の数は不明だそうです。
ワンパームポイント発見からすでに30年以上経つものの、今なお船長としてボートを運航して、プロサーファーたちと自身の経験をシェアしているマーティン。
今回の動画では、マーティンの回顧録に加え、フェリシティ・パーマティア、ミカラ・ジョーンズ、マーロン・ガーバー、タティアナ・ウェストン・ウェブ、アンソニー・ウォルシュ、カイ・レニーとのボートトリップの様子も収録されています。