今年リリースされたサーフムービーの中で、最も注目度の高い作品であることは間違いないテイラー・スティール監督作品「Proximity(プロキシミティ)」。
10月28日にパッケージ版が発売となり、ようやくじっくりとプロキシミティを鑑賞しました。
今回の記事は、「Proximity(プロキシミティ)」の内容や実際に見た感想などをお伝えします。
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プロキシミティの内容は以下の通りです。
神秘的な秘境の地で未開の波を見つける旅に出る4人のレジェンドと4人の次世代メンバーから成る8人のワールド・ベストサーファー。
ワールドチャンピオンの座を11度も得たケリー・スレーターをはじめ、現世界チャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス、ビッグウェイブ・アイコンであるシェーン・ドリアン、躍進的なパフォーマーのアルビー・レイヤー。
スタイルアイコンであるロブ・マチャドとクレイグ・アンダーソンや、ウイメンズ世界チャンピオンに6度もなったというステファニー・ギルモアやスタイルフリーなデイブ・ラストビッチなど、今日のサーフシーンを語る上で必要不可欠で圧倒的な存在感を放つキャスティング!
これを見ればサーフィンとは?コンテストとは?スタイルとは?人生とは?・・・
いろんなことを考え直すきっかけになる1本のはずです。
『時間はお金で買える。でもお金で時間(今、経験、記憶)は買えない』
『人生を目一杯楽しむには、良い波をいくつか見逃しても気にしないことだ。今、この瞬間を生きること』
今作品で最も目を引くのは、今後実現はあり得ないと思えるほど豪華サーファーが出演している点ですね。
メイキング映像が公開され始めた頃、「ジョンジョンとケリーの組み合わせが実現すれば面白いのに」と何気なく過去記事に書き、本当に実現していたことを知った時は鳥肌が立ったほどです。
さて、90年代からスタートしたテイラー作品と言えば、当初はハイパフォーマンスサーフィンにフォーカスしていましたが、2006年の「Sipping Jetstreams」からテイストが変わりました。
ハイパフォーマンスサーフィンについては、カイ・ネヴィル監督へとバトンタッチし、しっかりと引き継がれていますね。
テイスト変更後のテイラー作品は、サーフィンに加え、旅やサーファーの内面などにもフォーカスすることで、ただのサーフムービーという枠を超えた哲学的な作りとなっています。
その流れは今作も変わらないので、ライディング映像に加え、ビッグネームサーファー同士の会話から本心も垣間見れるサーフファンにとっては堪らない内容と言えるのではないでしょうか。
ガッツリとライディングシーンが詰まったサーフムービーをお望みの方は、カイ・ネヴィル監督作「Cluster」、ジョンジョン主演作「View From a Blue Moon」の方がお勧めです。
ただ、プロキシミティの強みはテイラー監督だからこそ実現したキャスティングにあり、今後これほどのサーファーを集めたサーフムービー製作は限りなく不可能に近いでしょう。
ロブ、シェーン、ケリーが40代半ばにして、各分野でトップシーンに居続けたからこそ実現できた奇跡とも言えますし。
ちなみに、12月6日に開催となるサーファーアワードでは「Movie of the Year」にノミネートされています。
興味のある方は、是非ともチェックして見てほしい作品と言えます。
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