現地時間2017年12月18日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのパイプラインを舞台としたメンズCT第11戦「Billabong Pipe Masters(ビラボン・パイプ・マスターズ)」が終了。
ジェレミー・フローレスが2010年に引き続きパイプマスターズ優勝を果たし、2×パイプマスターに輝きました。
今回の記事は、パイプマスターズのイベントレポート、動画、2017年CTランキングなどといったニュースをお届けします。
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イベントレポート
ジョンジョン・フローレンスとガブリエル・メディナの二人に絞られたイベント最終日のタイトルレース。
ラウンド4で1位通過を決めてクオーターファイナル進出を決めたジョンジョンに対し、ガブリエルは1位通過を決められずにラウンド5送りとなりました。
しかも、ラウンド5での対戦相手はスポイラーとなっているケリー・スレーター。なのですが、落ち着いていつも通りの強さを見せたガブリエル。
一本目の波で8.90、二本目の波で9.07と本日のトータルハイエストスコア17.97をマークしてラウンドアップを果たすことに。
ヒート後半では、プライオリティを持っていたことからバレルに入っているケリーにブロッキングをしたりとかなりアグレッシブでした(個人的には危険すぎてヒヤヒヤものでした)。
*ガブリエル・メディナの9.07@ラウンド5
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— World Surf League (@wsl) 2017年12月18日
*ガブリエル・メディナのブロッキング
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— World Surf League (@wsl) 2017年12月18日
ジョンジョンとガブリエルが共にクオーターファイナル進出を果たしたことで、タイトルレースはヒートアップ。一方の波はコンディションを落とし、ロースコアヒートが目立つことに。
そんなコンディションにも関わらず、クオーターファイナルでのジョンジョンはヒート終了まで5分を切ってからエクセレントスコアを2本揃えたりと難なくセミファイナル進出を決定。
*ジョンジョン・フローレンスの8.77@クオーターファイナル
.@johnjohnflorenc on 🔥
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— World Surf League (@wsl) 2017年12月18日
ジョンジョンに続くヒートに出場したガブリエルは、2010年パイプマスターのジェレミー・フローレスが対戦相手。
このヒートは完全に波運に見放されたガブリエル。ガブリエルにしては信じられないトータルスコア6.04という結果で、自分のサーフィンを見せることなくクオーターファイナルで敗退。
この時点で、ジョンジョンの2年連続ワールドタイトルが確定となりました。しかし、喜びにゆっくりと浸る間もないジョンジョン。初のパイプマスターに輝くという次なる目標があるためです。
セミファイナルでは厳しいヒートを強いられたジョンジョン。ロースコアヒートの中、ヒート後半で対戦相手のイアン・ゴーベイアが6ポイント台と5ポイント台をマーク。
一方、ジョンジョンのシングルハイエストスコアは3ポイント台と絶体絶命でしたが、ヒート残り1分というところで、ジョンジョンがバレルとエアリバースのコンボをメイクして8.73をマーク。まさかの大逆転劇を演じました。
*ジョンジョン・フローレンスの8.73@セミファイナル
Buzzer beater @johnjohnflorenc 😱🙌 Watch the #BillabongPipeMasters LIVE 👉 https://t.co/fGxd8GzEaX pic.twitter.com/RozjEjQMvV
— World Surf League (@wsl) 2017年12月19日
セミファイナルのヒート2は、ガブリエルを破ったジェレミーと五十嵐カノアというクイックシルバーライダー同士の対戦。昨年のパイプマスターズ準優勝に引き続き、今年もカノアは順調に勝ち上がっていたのです。
今年こそカノアの優勝に期待しましたが、残念ながら、9ポイント台をマークしたジェレミーがファイナル進出を決めることに。
*ジェレミー・フローレスの9.37@セミファイナル
🙌 @floresjeremy 🙌 Watch the #BillabongPipeMasters LIVE 👉 https://t.co/fGxd8GzEaX pic.twitter.com/YofwCG1duh
— World Surf League (@wsl) 2017年12月19日
初のパイプマスターを狙うジョンジョン、2度目のパイプマスターを狙うジェレミーという面白いマッチアップとなった今年のパイプマスターズのファイナル。
40分ヒートのファイナルでは、ヒート中盤にジョンジョンがバレルをメイクしてゲームが動き出すことに。その後のジョンジョンはさらに3本続けてバレルをメイクし、このコンディションにしてあり得ないパフォーマンスにジョンジョンの優勝を誰もが信じて疑わなかったことでしょう。
しかし、ヒート終了20秒前にセットが入り、プライオリティを持っていたのはジェレミー。そしてジェレミーは、バックドアでディープバレルを決めることに。鳥肌が立ちましたね。
このラストウェイブでジェレミーはドラマティック過ぎる大逆転を決め、2×パイプマスターとなり、ジョンジョンのパイプマスターはお預けとなりました。
本日の結果
ハイライト動画
2017年CTランキング
来季ワールドツアー残留となるトップ22は以下の通り。
今季のCTとQSの両方でワールドツアー入りの資格獲得となるダブルクオリファイを決めたのは、五十嵐カノアとイタロ・フェレイラ。過去記事で示した面白い展開となってしまいましたね。
この結果により、QSからはQSランク11位のマイケル・ロドリゲス、QSランク13位のパトリック・グダスカスのクオリファイが確定。
2018年CTサーファーに関しては、インジュリーワイルドカードなどの絡みがあるので、WSLからの正式発表があり次第お届けします。
2017年トリプルクラウンランキング
パイプマスターズが終了ということで、並行して行われていたトリプルクラウンのチャンピオンも決定。
トリプルクラウン制覇となったのは、来季CT入りを決めている19歳のグリフィン・コラピント。カリフォルニア出身サーファーとしては初の快挙です。
パイプマスターズ本戦出場のワイルドカードが与えられず、パイプマスターズトライアルに出場したグリフィンはトライアルで敗退したので、トリプルクラウン制覇が難しいと思われました。
しかし、トリプルクラウン3戦にフル参戦せずにチャンピオンとなったのは偉業です。来年のツアールーキーとして最も注目の存在と言えるでしょう。
Yea, Griff! Congratulations to #GriffinColapinto, the first ever Californian to win the Vans Triple Crown of Surfing! 🍾🤙 #VTCS @VANS_66 @triplecrownsurf | 📽 @billabong1973 pic.twitter.com/I24kkmAcWU
— World Surf League (@wsl) 2017年12月19日
まとめ
パイプマスターズの終了をもって、今年2017年のワールドツアーも無事に終了となりました。
来年2018年シーズンのスタートは例年通り、スナッパーロックスで開催となるクイックシルバープロ@ゴールドコースト。
ウェイティングピリオドのスタートは、2018年3月11日からとなっています。
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公式サイト「Billabong Pipe Masters」