2018年2月28日のウェイティングピリオド最終日が過ぎ終了した2017/2018年シーズンのBWT(ビッグウェイブツアー)。
今季のBWTチャンピオンに輝いたのはメンズがビリー・ケンパー「Billy Kemper」(27歳)、ウイメンズが2年連続となるペイジ・アルムス「Paige Alms」(29歳)。
今回の記事は、今季BWTの開催イベントやチャンピオンに輝いた2人のコメントなどを紹介します。
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2017/2018年シーズンのBWT(ビッグウェイブツアー)
今季は南半球を舞台にしたシーズン前半戦のイベント数が大幅に減少し、前半戦の会場はメキシコのプエルト・エスコンディードのみでした。
北半球が舞台の後半戦は、マウイ島ジョーズ(現地名:ピアヒ)とナザレ(ポルトガル)が予定されていて、シーズン途中でマーヴェリックス(北カリフォルニア)が追加。
最終的に、メンズは全4戦となりイベント開催要件を満たすビッグスウェル到来で開催に至ったのはマーヴェリックスを除く3イベント。
ウイメンズはピアヒとマーヴェリックスの2イベントが対象であり、メンズ同様、マーヴェリックスは開催されなかったので、昨シーズンと同じくピアヒチャレンジの結果が年間ランキングに反映されました。
メンズBWTチャンピオンとなったビリー・ケンパー
ホーム開催であるピアヒチャレンジが初開催となった2015/2016年シーズンと翌2016/2017年シーズン、2年連続で優勝を飾って注目を浴びたビリー。
そんなビリーの今季成績は優勝こそなかったものの、プエルト・エスコンディードで4位、ピアヒとナザレで準優勝という安定した結果を残しました。
経験がものをいうビッグウェイブシーンにおいて、20代という若さでBWTチャンピオンに輝いたビリーの声明は以下の通り。
チャンピオンになれて驚きと同時にエキサイトしてるよ。ここまで来れたのは、サポートしてくれた家族やみんなのおかげだから、とても感謝してる。
僕は8歳の時に兄貴を亡くしていて、兄貴はワールドチャンピオンになれる才能の持ち主ってみんな思ってたから、家族のために僕が兄貴の夢を受け継ぎたいって思っていたんだ。
実は去年、僕の母親がステージ4(末期)のガン宣告をされていたから、母親のためにもワールドチャンピオンになりたいって思ってチャンスに賭けてみた。
ナザレチャレンジで1週間も母親のもとを離れるのはツラかったけど、僕のベストを見せる事ができ、家族と喜びを祝ったりシェアできてエキサイトしてるよ。
*メンズの今季BWTランキング
全ランキングはこちら
ウイメンズBWTチャンピオンとなったペイジ・アルムス
前述した通り、ウイメンズの今季BWTはピアヒチャレンジのみの開催となったので、ピアヒチャレンジを制したペイジがチャンピオンに輝くことに。
ちなみに、ウイメンズのBWTがスタートしたのは昨シーズンからなので、2シーズンを終えた現時点においてワールドチャンピオンとなったのはペイジのみという快挙です。
ワールドタイトル獲得は子供の頃からの夢で、まさか二年連続で獲得できるなんて。とても名誉なことだから、私にとって全ての始まりの場所であるマウイ島へトロフィーを持ち帰るわ。
ただ、正直言うとヒートの勝ち負けに関係なく、私は常に勝ち続けている気分なの。自分のやりたい事をやれて、友達や家族とシェアできている環境だから。
私がキャリアにおいて達成した事が、目標や夢に向かう次世代に希望を与えたりインスパイアできればって願ってるわ。
*ウイメンズの今季BWTランキング
まとめ
今季は男女共にマウイ島ローカルによるワールドタイトル獲得で幕を閉じたビッグウェイブツアー。
ショートボードのワールドツアー同様、ビッグウェイブのワールドツアーもまだまだ変革期にあると言えるので、来シーズンはどのような方向性に向かうのかにも注目です。
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参照記事:「Billy Kemper and Paige Alms Win 2017/2018 Big Wave Tour Titles」