via WSL

ケリー・スレーターのウェイブプール「サーフ・ランチ」を利用した初のパブリックイベント「Founders' Cup of Surfing(ファウンダーズ・カップ・オブ・サーフィン)」。

WSLのスペシャルイベントとしての開催となったファウンダーズカップは、最終的にはチケットもソールドアウトになるほどの盛り上がりを見せて幕を閉じました。

今回の記事は、ファウンダーズカップのイベントレポート、フォーマット、動画などをお届けします。


スポンサーリンク


現地時間5月5~6日(カリフォルニア)の2日間に渡り、カリフォルニア州レモーに位置するサーフ・ランチにて開催されたファウンダーズカップ。

ウェイブプールイベントということで開催時刻が決まっているので、サーフィンイベントとしては異例となるテレビでのライブ中継(アメリカやオーストラリアなど)も行われるほどでした。

そんなファウンダーズカップについて、以前に出場選手を当ブログでもお届けしておりましたが、CTイベントを欠場しているアメリカチームのコートニー・コンローグがファウンダーズカップも欠場となり、レイキー・ピーターソンがリプレイスメント出場となりました。

イベントフォーマットは最新アップデートをチェックし忘れていたので少し分かりにくかったのですが、イベントが進行していくことで理解できました(笑)。

まずはクオリファイングラウンド(Qualifying Round)が開催され、各チーム5名の選手がチーム順にライトとレフトを一本ずつライド。この一連の流れを「Run(ラン)」と呼び、ランは3回行われるので、一人のサーファーが乗る波数は合計でライト×3とレフト×3の計6本。

ちなみに、イベント初日はラン2までの開催となり、初日終了の段階では敗退するチームは出ないので最終日も目が離せないという絶妙な展開でした。

話を戻し、クオリファイングラウンドが終了すると、各サーファーのライトとレフトのハイエストスコアをピックアップして合計したトータルスコアをチーム毎に出し、5チーム中トップ3のチームがファイナル進出。

今回のスコアは以下のようになりました。

とても興味深かったのは、奇跡的に3位のオーストラリアとワールドが同点タイとなってしまった点です。トップ3がラウンドアップなので困ってしまいますね。

そこで行われたのがCTイベントでもたまに耳にする「サーフオフ」。今回の場合、各チームから男女一名を自分たちで選び、ライトとレフトを一本ずつ乗ったチームのトータルスコアで勝敗を決定。

オーストラリアからはマット・ウィルキンソンとタイラー・ライト、ワールドからジョーディ・スミスとペイジ・ハレブが出場となり、ワールドがファイナル進出を決める結果に。

ファイナルでは、チーム毎に順にサーフするのではなく、各チームの選手から男→女→男→女→男と順番を決め、同じ順番となったサーファーのスコア対決。

アメリカ、ブラジル、ワールドの3チームがファイナル出場なので、3名の中でライトとレフトを問わず、シングルハイエストスコアでの勝負となり、1位が2ポイント、2位が1ポイント、3位がポイント無しとなります。

ただし、例外としてラストに出場する男女サーファーの時だけ、1位になると獲得ポイントが倍の4ポイントになるので、重要なのが順番。

ファイナルの結果は以下のようになりました。

五十嵐カノアが1位となって2ポイント、チームリーダーとしてラストに登場したジョーディも1位となって獲得した4ポイントが大きく、ブラジルに1ポイント差で初開催のファウンダーズカップはワールドチームの優勝。

さて、海でのサーフイベントと異なり波の本数に制限がある上、ファイナルともなればライトとレフトの1本ずつしか乗れないので大きなプレッシャーのかかるウェイブプールイベント。

ワイプアウトが許されない中、攻めなければハイスコアが出せないというのはギャラリーとしても手に汗握る展開で、面白いイベントだったと素直に感じました。

海でのイベントとは別物という事は、これまでにケリー・スレーター本人が散々言ってきたセリフであり、見事に今回のイベントで形にして見せたと思いました。

今後は世界中でウェイブプールが建設されるようになれば、ローカルレベルのイベントなども開催されるようになり、さらに面白いフォーマットも生まれてくると思うので楽しみですね。

最後に、クオリファイングラウンドでハイスコアの付いた一部ライディングと優勝したワールドチームのダイジェスト動画をお届けします。

フィリペ・トレドのパーフェクト10

ジョンジョン・フローレンスの9.80

レオナルド・フィオラヴァンティの9.57

カリッサ・ムーアの9.43

ワールドチームのダイジェスト

公式サイト「Founders' Cup of Surfing

ファウンダーズカップの過去記事

Twitterもお願いします!

World Surf Travel

当サイトの姉妹サイト「World Surf Travel」

サーフトリップ情報や海外現地情報など

個人旅行に関する全般情報を配信中

おすすめの記事