現地時間2019年4月27日(オーストラリア)、ベルズビーチをメイン会場とするCT(チャンピオンシップツアー)第2戦「Rip Curl Pro Bells Beach(リップカール・プロ・ベルズビーチ)」が終了。
イベント結果は、メンズはジョンジョン・フローレンス、ウイメンズはコートニー・コンローグによる優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、リップカールプロ@ベルズビーチのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。
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メンズ:Rip Curl Pro Bells Beach(リップカール・プロ・ベルズビーチ)
メンズのクオーターファイナルからスタートし、メンズとウイメンズのラウンドを交互に開催していったイベント最終日の本日。
クオーターのヒート1では、ケリー・スレーターとライアン・カリナンが対戦し、シャープかつダイナミックなバックサイドアタックを繰り返すライアンが勝利。
クオーターは興味深いことに、全てのヒートがレギュラーフッターvsグーフィーフッターの組み合わせとなり、ヒート2以降はレギュラーフッターが勝利。
フィリペ・トレドはワイルドカードのジェイコブ・ウィルコックス、事実上のファイナルと言われたヒート3ではジョンジョン・フローレンスがガブリエル・メディナ、ジョーディ・スミスはイタロ・フェレイラを破っています。
優勝候補であったジョンジョンとガブリエルのヒートは別格で、ハイスコアの勝負をジョンジョンがエクセレントレンジを二本揃えて、今回は完全勝利となりました。
運が悪かったと言えるのはイタロ。ヒート中盤、プライオリティをジョーディが持っているシチュエーションで、イタロがジョーディの奥から波に乗り、ジョーディがブロックするためプライオリティを使ってドロップインすることに。
当然、ジョーディの様子をチェックしていたイタロはすぐにキックアウトしたので、問題ないと思っていたのですがインターフェアのコールが下されました。
ジャッジとしては、イタロがジョーディのライディングの妨害をしたと判断を下したということです。かなり微妙な判断のように思えるので、物議を醸す事になるかもしれません。
ちなみに、イタロは敗れはしたものの、同ヒートにおけるシングルハイエストスコアをマークしていました。
*インターフェアの映像
Interference called on @ferreiraitalo15 in his Quarterfinal match-up with @jordysmith88 | Watch the #RipCurlPro Bells Beach live now on https://t.co/ie0ZfNdmHw, the WSL app, and Facebook Live. @ripcurl pic.twitter.com/XqkNGkJtyi
— World Surf League (@wsl) 2019年4月26日
セミファイナルに進むと、勝ち残っている唯一のグーフィーフッターにしてオージーであるライアンがフィリペを苦しめましたが、フィリペが残り1分で乗った波で大逆転を演じることに。
土壇場でしっかりと決めてくるフィリペのメンタルの強さには、鳥肌が立ってしまいました。
ヒート2では、ジョンジョンがほぼパーフェクトの9.43をマークして、ジョーディを破る結果に。
コンディション的に、ジョンジョンのシグネチャームーブであるレイバックハックが映え、かつて優勝したマーギーズプロを彷彿させました。
現在のタイトルレースに欠かせないジョンジョンとフィリペが対戦となったファイナル。否が応でも盛り上がる組み合わせです。
意外なことにファイナルではエクセレントレンジが一本もマークされていませんが、ジョンジョンとフィリペという面子なので、より凄いパフォーマンスが出る可能性を考慮してのジャッジだったと言えます。
ヒートはスタートダッシュをかけたフィリペがリードし、ヒート後半でジョンジョンがわずかなポイント差でリードを奪う展開に。
フィリペはプライオリティを持ち、じっくりとセットを待ち、残り10秒ほどでセミファイナル同様の大逆転を狙い、乗った波で出来る限りのライディングをしたものの逆転には至らず、ジョンジョンが怪我から復帰後初となるCTイベント優勝を飾りました。
ヒート結果
ウイメンズ:Rip Curl Pro Bells Beach(リップカール・プロ・ベルズビーチ)
ウイメンズはコンディション的にレイキー・ピーターソンが有利と思われたのですが、なぜか腰を負傷した状態で最終日に臨んだレイキー。
ヒート1でコートニー・コンローグと対戦したのですが、レイキーは波に乗っても腰に手を当てたりと、かなり不調の様子で敗退。
ただ、本日のコートニーのサーフィンはキレまくっていたので、レイキーが本調子であってもコートニーに分があったのではと思えるヒートでした。
ヒート2では、マリア・マニュエルとキャロリン・マークスが対戦し、キャロリンは得意とするバックサイドでの縦へのアプローチができず、マリアがファイナル進出を果たすことに。
コートニーとマリアのファイナルは、結果的にはトータルスコアは約1ポイント差ですが、圧倒的にライディングのクオリティはコートニーが上に感じました。
マリアが波と調和するソフトなサーフィンに対し、コートニーは波のフェイスを捻じり込むメンズのようなアグレッシブなターンでパーフェクト10もスコアし、昨年のフランスイベントに続く優勝となりました。
ヒート結果
ハイライト動画
最新CTランキング
今イベントの結果を受けての最新CTランキングのトップ10は以下となります。
メンズ
全ランキングはこちら
どうしてもオリンピック出場資格を考えながらチェックしてしまう今シーズンのランキング。
やはり、ブラジル、アメリカ、オーストラリアの争いは激しくなりそうです。
まだ時期尚早ですが、五十嵐カノアはトップ10入りしているので、CTランキングからオリンピック出場権を得る可能性があります。
ウイメンズ
全ランキングはこちら
ウイメンズはトップ4がオリンピックで言えばアメリカとなっていて、6位には今後ランキングを上げてくると思われるレイキー・ピーターソンも。
果たしてアメリカの2枠を誰が獲得するのか、注目度が高まってきますね。
まとめ
次なるCT第3戦の舞台となるのは、オーストラリアを離れてインドネシアのバリ島クラマス。
ウェイティングピリオドは5月13~25日の設定となっていて、ゴールドコースト同様にレッドブルエアボーンも開催予定となっています。
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公式サイト(メンズ)「Rip Curl Pro Bells Beach」
公式サイト(ウイメンズ)「Rip Curl Pro Bells Beach」