2015年12月、突如として公開されたケリー・スレーター本人がテストライドするケリーのウェイブプール「サーフ・ランチ」動画。
人工的にパーフェクトウェイブを発生可能となった事実にサーファーは大いに沸き、商業施設向けサーフ・ランチの建設を心待ちにしていました。
そして2017年には、ケリーのホームであるフロリダ州にて世界初となるサーフ・ランチの商業施設建設が発表されたのですが中止となることに。
今回の記事は、WSL(ワールドサーフリーグ)が発表したフロリダでの商業向けサーフ・ランチ建設キャンセルのニュースをお届けします。
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ケリーのウェイブプールを運営する会社「KSWC(ケリー・スレーター・ウェイブ・カンパニー)」。
同社は2016年にWSLに買収されて子会社となっているので、今回のニュースはWSLによる発表となりました。
フロリダで建設予定だったサーフ・ランチの当初の流れはと言うと、2017年に建設決定が発表され、2018年に着工、今年2019年に一般オープン予定となっていました。
でしたが、昨年2018年末にはまだ着工に至っていないなどといったニュースも聞こえていました。
そしてオープン予定であった今年2019年になり、WSLが発表した内容は以下の通り。
残念な発表にはなるのですが、我々WSLはフロリダで予定していたウェイブプール建設のキャンセルを正式に決定しました。
極めて高い地下水位などといった建設予定地の特性により、プロジェクトを遂行する上で予期せぬ困難に直面したためです。
同プロジェクトは複雑であり、あらゆる点において前例がないため、今回のプロセスにおいて重要なレッスンを学ぶことになりました。
さて、サーフ・ランチと言えば日本での建設予定も話題に上がっていたものの、こちらもその後の進捗については聞こえてきません。
世界中でウェイブプール建設予定のニュースは度々耳にしますが、現時点において商業施設としてオープンしているのは、ウェールズのサーフ・スノードニアとテキサス州のBSRサーフリゾートのみ。
ただ、唯一の明るいニュースとしては、今年頭にWSLはすでに商業ウェイブプールとしてオープンしていたテキサス州のNランドを購入したと発表されています。
すでにウェイブプール建設可能な場所という点で、Nランド跡地ならば何らサーフ・ランチ建設に関して障壁は無いはずです。
ただし、現時点においてNランド跡地をどのように利用するのかWSLから正式な発表はありません。
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参照記事「WSL Confirms Decision to Cancel Development of Wave Basin Planned for West Palm Beach, Florida」